『シークレット・インベージョン』予告編を解説 エミリア・クラークが重要な役割を担う?

『シークレット・インベージョン』予告編解説

 こんにちは、杉山すぴ豊です。ここ最近のマーベル、DCのアメコミヒーロー映画まわりのニュースや気になった噂をセレクト、解説付きでお届けします!

 マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)×ディズニープラスのドラマシリーズ最新作『シークレット・インベージョン』の予告編がリリースされました。気になるところを観ていきましょう。

ドラマ『シークレット・インベージョン』予告編

 昨年のサンディエゴ・コミコンのMCUの発表会で、プレゼンテーターを務めたケヴィン・ファイギ(マーベル・スタジオの社長、プロデューサー)が、「本作はかなり怖い物語になる」と明言しました。“怖い”というのはホラーではなく、かなり緊張感のあるサスペンスになるという意味です。もともと“シークレット・インベージョン”というのは2008年に発表されたコミックのタイトルで、ここでは他人そっくりに変身できるエイリアン、スクラル人がヒーローたちに化け地球に潜入し、密かに侵略を企てているというものでした。このコミックの面白さは、どのヒーローが偽物なのか?という疑心暗鬼のストーリーです。

 今回のドラマは、そのタイトルとスクラル人が化けて地球に潜伏し、人知れず侵略(つまりシークレット・インベージョン)しようとしているという設定だけを借りて、MCUならではのオリジナルドラマシリーズとして作られています。コミック版との違いは、いわゆるヒーローが出てこないこと。どうやらニック・フューリーが1人、この世界の脅威に挑んでいくようです。MCU初の、ニック・フューリー(もちろんサミュエル・L・ジャクソンが演じています!)が主役の作品ですね。

 ここで、ざっと今までのMCUにおけるニック・フューリーとスクラル人の関係について振り返ってみましょう。『キャプテン・マーベル』において、1995年に若き日のニック・フューリーはスクラル人たちと出会いました。最初は敵だと思っていましたが、やがてスクラル人たちが悪いエイリアンではなく、庇護すべき存在であると知ります。そして彼らのリーダーであるタロスとの間に友情が芽生えます。そして『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』において驚愕の事実が明かされます。なんと地球にいるニック・フューリーはタロスが変身してなりすましていたもので、本物のフューリーは宇宙にいて、スクラル人たちと行動を共にしていたのです。

 今回の予告編では、その本物のニック・フューリーが地球に帰ってきたことがわかります。「フューリー、君が去ってから事態は一層悪化した」。つまりフューリーの地球不在時にとんでもないことが起こり、彼はそれを止めるために地球に戻ったのです。このセリフの主こそ、タロスです。タロスは地球ではケラーという男の姿にも化けています(演じているのはベン・メンデルソーン)。

 ではいかなる事態なのか? それがモスクワで爆発テロを起こす人物、グラヴィク(キングズリー・ベン=アディル)です。このグラヴィクはもともとタロスの部下でした。つまりスクラル人です。しかし地球人との共存ではなく、この星を乗っ取ろうと考える過激なスクラル人になってしまいました。グラヴィクたちの恐るべき計画にフューリーたちが立ち向かう、というお話なのです。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「海外ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる