『シークレット・インベージョン』予告編を解説 エミリア・クラークが重要な役割を担う?

『シークレット・インベージョン』予告編解説

 ロシアといえば、この後チェルノブイリらしき原子炉が映ります。どうやらスクラル人の過激派はここの原子力をなにかに利用しようとしているのです。そしてフューリーの前に様々な人物が現れます。予告の32秒目あたりに現れる赤い服の女性は、MI6=イギリス秘密情報部のソニア(オリヴィア・コールマン)、このキャラは新登場ですね。48秒目はおなじみフューリーの片腕マリア・ヒル!(コビー・スマルダーズ)、50秒目は意外や意外、元CIAで『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』でワカンダに亡命(?)中のエヴェレット・ロス(マーティン・フリーマン)です。

 そして54秒目に登場するこの女性。本作でMCUデビューとなる重要なキャラです。「あれ? この顔をどこかで見たことある」と思う方も多いでしょう。『ゲーム・オブ・スローンズ』のデナーリス・ターガリエン、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』のヒロイン役キーラ、『ターミネーター/新起動:ジェニシス』のサラ・コナー役でおなじみのエミリア・クラークです。彼女の役柄はタロスの娘ガイア。『キャプテン・マーベル』の時は子どものスクラル人として登場していました。つまり成長した姿ですね(一時期、彼女の役はコミックに登場する女性ミュータントでS.W.O.R.D.の指揮官アビゲイル・ブランド説があったのですが、違ったようです)。ガイアは父親タロスに反発し、グラヴィク側につく模様。

 さりげないシーンですが、ちらっと映るスーツケースに“ダメージ・コントロール”のロゴが。『スパイダーマン:ホームカミング』からMCUに初登場し『ミズ・マーベル』などにも出てきた組織ですが、シールドに代わってこの“ダメージ・コントロール”がこの世界の治安を牛耳っている? 全般的に不気味かつスリリングなシーンが多く、誰が味方で、誰にスクラル人が化けているかわからないという状況の中でニック・フューリーが戦います。

 個人的にMCUの中でも最高傑作の部類に入る『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』に近いスリルを感じました。あの作品も味方の中に敵のヒドラ党が紛れ込んでいて、誰を信じていいかわからないというサスペンスでしたよね。

 スクラル人という設定故、このドラマは11月に公開の『マーベルズ』(事実上の『キャプテン・マーベル』の続編)につながると思います。またドン・チードル演じるローディ/ウォーマシーンが出てきますね。『シークレット・インベージョン』は、ローディが主役の『アーマー・ウォーズ(原題)』につながるとも言われており、その布石でしょうか?

 気になるのが「最後の戦いだ」というセリフ。まさかニック・フューリー、これで見納め? そんなことはないと祈りつつ、6月21日の配信が楽しみです。

■配信情報
『シークレット・インベージョン』
ディズニープラスにて、6月21日(水)より独占配信
©︎2023 Marvel

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