『舞いあがれ!』貴司の心に響いた八木の“寂しくてきれい” 朝陽くんの心強い成長も

『舞いあがれ!』貴司は八木の詩心を聞く

 2020年1月、貴司(赤楚衛二)は八木(又吉直樹)に会うべくその折れた創造の翼でパリへと旅立った。

 『舞いあがれ!』(NHK総合)最終週が幕を開け、貴司を見送った舞(福原遥)は刈谷(高杉真宙)や玉本(細川岳)、そして新たにアビキルに加わった仲間たちとともに“空飛ぶクルマ”の有人フライトを目指す。

 アビキルと業務提携したこんねくとの役割は、彼らが抱える課題を解決するためのサポートだ。空飛ぶクルマの安全性と信頼性をしっかり検証し、年内の有人フライトに辿り着くことを目標とする刈谷たち。そのためには少なくとも500回以上の飛行試験を実施する必要があった。

 しかし、現時点で利用中の試験場までは往復4時間を要するため、舞たちはより近隣で且つ最適な試験場の確保に奔走。また、これから飛行実験を増やすのであれば、データを整理できる数字に強い人間が必要とのことで舞はある人を連れてくる。かつて五島で出会った少年・朝陽(又野暁仁)だ。

 朝陽は小学生の頃、都会の学校に馴染めず孤立していたことから、一時的に環境を変えるために五島へ留学。当時、航空会社への入社が延期になった舞と、日本中を旅しながら短歌をつくっていた貴司と交流を深めていった。自分の気持ちを言葉にするのが苦手で、誰かに嫌なことをされた時にも何が嫌かを伝えられず、ただ怒ることしかできなかった朝陽。そのことから「朝陽とは一緒に遊びたくない」と友達に言われ、心を閉ざしてしまっていた。

『舞いあがれ!』渡邉蒼が成長した朝陽くんに 『なつぞら』でも発揮した確かな演技力

連続テレビ小説『舞いあがれ!』(NHK総合)の最終週に、ヒロイン・舞(福原遥)がかつて五島で出会った少年・朝陽(幼少期:又野暁仁…

 本当はみんなと遊びたくないわけじゃない。だけど、また嫌な思いをしたりさせたりするかもしれない。そんな朝陽の心に蓄積した気持ちをノートに書き出してみるようアドバイスしたのが貴司だ。自分の気持ちを初めて言葉にして、もやもやが少し晴れた朝陽は自分と同じ星好きの人たちが集うクラブに通うことができるようになった。

 あれから約10年、成長した朝陽(渡邉蒼)は浪速大学の航空宇宙工学科に進学。惑星探査ドローンの研究に携わっている朝陽は開発中の空飛ぶクルマにも興味を持ち、機体の特徴を興奮気味に述べていく。その様子を見て、刈谷も嬉しそうだ。早速整理が追いついていなかった飛行試験データのグラフ化を朝陽に任せることになった。

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