『舞いあがれ!』母になった舞の人生はどう変わる? 出産で転機を迎えた朝ドラヒロイン
「赤ちゃん、できた」
そう言って笑う舞(福原遥)と、その言葉を聞いて嬉しそうな貴司(赤楚衛二)はとても幸せそうな顔をしていた。連続テレビ小説『舞いあがれ!』(NHK総合)の第24週では、ついに舞が子どもを出産する。
出産は女性にとって大きなライフイベントのひとつで、人生が大きく動く転換点にもなる。過去の朝ドラでも、ヒロインの出産はたびたび描かれてきた。
間宮祥太朗の決断がもたらした苦すぎる結末 『半分、青い。』鈴愛が“死”を要求した背景を探る
「死んでくれ、涼ちゃん。」 8月に入って一発目の『半分、青い。』(NHK総合)の衝撃的展開は、全国の視聴者に動揺をもたらした…
『半分、青い。』(NHK総合)では、漫画家を諦めたヒロインの鈴愛(永野芽郁)が長女の花野を出産する。父親の涼次(間宮祥太朗)とは、鈴愛ができるだけ早く子どもが欲しいと思っていたことや声とルックスが好みだったことなどが重なり、出会って6日でスピード婚。鈴愛は家族3人で幸せな家庭を築いていこうとしていたのだが、その後、映画監督になる夢を諦めきれなかった涼次から離婚を切り出される。娘との生活のために、絵を描くことを封印し、奮闘していた鈴愛。だが、花野に鉛筆で、犬のイラストを描いてあげたことから再び、絵への情熱を思い出すこととなる。そしてこれが鈴愛の発案作品のひとつである、大型ぬいぐるみ「岐阜犬」の製品化へと繋がっていった。
『なつぞら』(NHK総合)では、なつ(広瀬すず)が原画を担当した長編アニメ映画『神をつかんだ少年クリフ』で演出を担当した一久(中川大志)と結婚。その後、長女の優を出産する。当時、女性社員は出産したら退社、どうしても作画の仕事に携わりたいのであれば、今で言うところのフリーランスになるのが普通とされていた。アニメーターとして十分な仕事をしていたなつも例外ではなく、退社を勧められていた。なつは出産によって仕事を選ばざるを得ない問題に直面したのである。だが、なつが社長に「このまま社員として仕事を続けたい」と訴えたことや出産を機に仕事を辞めていた先輩社員・茜(渡辺麻友)の協力もあり、アニメーターの仕事を続けることができた。