『離婚弁護士シン・ソンハン』チョ・スンウが華麗に転身 リーガルドラマの名作誕生の予感

『離婚弁護士シン・ソンハン』は名作の予感

「結婚は慎重に、離婚は迅速に」

 韓国では天性の俳優と言われ人気のある、チョ・スンウが離婚専門弁護士を演じるリーガルドラマ『離婚弁護士シン・ソンハン』がNetflixにて3月5日から配信中。早くも「今日のTV番組TOP10」で4位(3月8日時点)と好発進だ。

 本作は、つらい出来事をきっかけに、ピアニストから離婚専門弁護士に転身したシン・ソンハンが、“離婚”という人生の厳しい状況に直面しているクライアントのために、法の中で人々を救済していく物語だ。

 主役のシン・ソンハンを演じるチョ・スンウは、韓国では、映画、ドラマ、ミュージカルの3分野ですべて成功した、“信じて観る俳優”として名高い。彼は、大学生の時に受けたオーディションで2000年に映画『春香伝』の主役としてデビュー。その後、映画界とミュージカル界で、トップスターとして大成功を収めたあとに、ドラマ界に進出。『馬医』で初主演を果たし、獣医から王の主治医となった実在の人物である、主人公のペク・クァンヒョン役を演じた。『シーシュポス: The Myth』では成功した天才工学者ハン・テスル役として、クレバーさをにじみ出し、『秘密の森 ~深い闇の向こうに~』では、子供の頃に脳手術を受けたことが原因で、感情を失い理性だけで行動する、孤独で寡黙な検事ファン・シモクをクールに演じた。本作では、シモクとは真逆に振れたような、大声で歌い踊り、多彩な感情表現をおこなうシン・ソンハンとして魅せてくれている。

 物語は、ソンハンが劇中劇を観ながら、テレビに向かって「不倫相手を訴えろよ」と嘆くところから始まる。数々の離婚と慰謝料請求の訴状が映り、彼が弁護士であることがわかる演出だ。第1話、第2話では、ソンハンが離婚専門弁護士として事務所を開いており、事務長チャン・ヒョングン役のキム・ソンギュン(『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』『恋のスケッチ~応答せよ1988~』)と、友人の不動産会社代表であるチョ・ジョンシク役のチョン・ムンソン(『黒い太陽』『賢い医師生活』)とコミカルに絡む姿がコメディ部分として楽しめる。一方、クライアントとしては、夫からの過度な束縛行為を受け、不倫をした妻の離婚訴訟が行われる。

 有名なラジオDJであるイ・ソジン(ハン・ヘジン)は、度重なる夫の常軌を逸した束縛にうんざりしており、ラジオ局のプロデューサーから紹介されたレストランのシェフと不倫をする。しかし、性的行為の動画を撮影され、ネットに投稿されたことにより、夫の知ることとなり泥沼の状態に陥っていた。ソジンは、子供の養育権を望み、ソンハンのもとを訪れる。事情を知ったソンハンは、ソジンの弁護を引き受け、子供であるヒョヌ(チャン・ソンユル)に夫婦のどちらと暮らしたいかを聴くことにする……。

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