坂口健太郎、2クール連続主演ドラマはどんな内容に? コメディとドロ沼の二面性に期待

坂口健太郎、2クール連続主演に高まる期待

 坂口健太郎が、日本テレビ系で放送される4月期と7月期のドラマにて2クール連続で主演を務めるという異例の発表があり、話題をかっさらっている。

 4月期土曜ドラマは“予測不能な医療エンターテインメント”とのことでクールな元医者役、7月期日曜ドラマ(読売テレビ制作)の“息もつかせぬクライムサスペンス”ではクールな刑事役と、坂口演じる“クール”なキャラクターを半年間堪能できるらしい。

 “元”医者役というのが気になる4月期ドラマだが、坂口が医師役を演じ多くの視聴者の心をさらった連続テレビ小説『おかえりモネ』(NHK総合)での菅波役を連想した人も少なくなかっただろう。菅波も過去の出来事から他人との距離が近くなりすぎないようにバリアを張りながら生きているような低体温でクールなところがあった。そのクールさは彼自身が優しくて真面目すぎるがゆえに、“程よく”という器用なことができないからこそのものだった。そんな菅波の性質は、恋愛においても遺憾なく発揮される。ヒロインの百音(清原果耶)と時間をかけてゆっくりじっくり育んだ2人の関係性の進展には、わかりやすい華やかさはないながらもその起爆力たるや凄まじく、菅波の精一杯の一挙手一投足に心掴まれ、SNSが一気に祝福モードに沸いていたのが印象的だった。

 坂口はこれまでも『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)での金髪モデルKEY役しかり、『35歳の少女』(日本テレビ系)でのワイルドなヒゲ姿の広瀬結人役しかり、一見したところぶっきらぼうで、自分自身の過去を多くは語らない役どころを演じることが多かった。語らないからこそ際立つ傷の深さや立ち入れないスペースがあり、物語が進んでいくにつれて彼自身が抱える闇や過去のトラウマが明かされていくと同時に、併せ持つピュアさも滲み出て憎めない。

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