『舞いあがれ!』駿河太郎が福原遥の心強い味方に “なにわバードマン”らしい個性が全開

『舞いあがれ!』駿河太郎が舞の心強い味方に

 『舞いあがれ!』(NHK総合)第21週において、舞(福原遥)と貴司(赤楚衛二)が結婚した。時は2015年、もともと幼なじみだった二人の関係性とともに彼らが育った東大阪の町も変化を見せていく。この頃になると町工場が次々と閉鎖。跡地に住居が建てられるようになり、その住人からの苦情に残った工場は悩まされる。

 どうにか町工場と住民の架け橋になれないか……。そう模索する舞の追い風になってくれそうな人物が水曜日の放送で初登場となった。東大阪市の職員・安川龍平(駿河太郎)だ。

 安川を演じる駿河は、2011年度後期の『カーネーション』以来12年ぶり、二度目の朝ドラ出演となる。同作では、尾野真千子演じるヒロイン・糸子の夫となる勝役に抜擢された。勝はかなり寛容な人物で常に上機嫌。自分の足の爪を切って、大笑いするような呑気さがお茶の間を癒していただけに、彼が戦死したという一報が届いた際には糸子とともに多くの視聴者が悲しみに暮れた。

 父である笑福亭鶴瓶も出演したドラマ『半沢直樹』(TBS系)では、半沢(堺雅人)が再建に挑む伊勢島ホテルの社長・湯浅役に。『カーネーション』での柔らかい雰囲気を封印し、半沢に信頼を寄せながら、自らも再建に奮闘する熱い男を好演した。ベテラン俳優勢が繰り広げる演技合戦に参戦した駿河の負けず劣らずの重厚な演技に驚いた人も多いだろう。

 駿河はたくましい身体つきをしているが、不思議と威圧感を与えない。むしろ、父親の面影を感じさせる目尻の下がった笑顔が人々に安心感を与える。だから好青年の役はもちろんハマるのだが、逆にその好人物っぷりが怪しく感じられることも。例えば、『小さな巨人』(TBS系)で演じた主人公・香坂(長谷川博己)の同期で捜査一課の刑事である藤倉は裏切り者説が浮上。何かを企んでいるようにも見える絶妙な芝居が印象的だった。

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