『TRICK』ファン必見! 『警視庁アウトサイダー』に散りばめられたオマージュと小ネタ

『警視庁アウトサイダー』に隠された小ネタ

 西島秀俊主演の『警視庁アウトサイダー』(テレビ朝日系)が初回放送されるなり、随所に散りばめられたコメディ要素や、本作と同じく木村ひさし演出の『TRICK』シリーズ(テレビ朝日系)を彷彿させる小ネタが話題となっている。

 まずは『TRICK』の矢部謙三警部補とその部下の石原達也と思しき人物が本作にも登場し、ファンを沸かせていた。地下鉄桜田門駅の地上出口から慌ただしく走り出てきた男性のシルエットは石原を連想させ、その後警視庁副総監・有働弘樹(片岡愛之助)とその娘で新米刑事の水木直央(上白石萌歌)が食堂で食事している後ろにはカツラを念入りに整える矢部謙三警部補らしき男性がずっと映り込んでおり、そこには思いがけない再会があった。

 まだ登場シーンは少ないながらも、身振り手振りが大きく、融通が利かなそうで世間知らずな直央は、『TRICK』の主人公・山田奈緒子(仲間由紀恵)と似ているところがある。本作の主人公の刑事・架川英児(西島秀俊)もまたマイペースで独特な雰囲気を纏っているが、この2人の噛み合わなそうな掛け合いにも今後ますます期待できそうだ。

 英児はサングラスにダブルのスーツ姿、胸元には金のネックレスが覗く強面刑事ながら、血を見るのが苦手だという意外な一面を持っている。その姿からは『TRICK』で奈緒子とバディを組むことになる上田次郎(阿部寛)もまた、自称天才物理学者ながら怪奇現象に遭遇するとすぐに気絶していたのを思い出す。本作で風貌は極道のような西島がヤクザ役を演じた映画『任侠学園』で監督を務めたのも木村ひさしだった。

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