『舞いあがれ!』『月の満ち欠け』『silent』 2022年を駆け抜けた俳優・目黒蓮の活躍

2022年を駆け抜けた俳優・目黒蓮の活躍

 2022年は3月公開の映画『おそ松さん』に始まり、連続テレビ小説『舞いあがれ!』(NHK総合)、初単独出演映画『月の満ち欠け』、木曜劇場『silent』(フジテレビ系)と、俳優としての出演作が相次いだSnow Manの目黒蓮。とりわけ大反響となった今秋の3作品では、様々な境遇にいる役柄の人生に寄り添い、彼らが大切にした想いを観る者にしっかりと届けてくれた。

 『舞いあがれ!』で目黒が扮するのは、主人公・舞(福原遥)の航空学校の仲間である柏木弘明。国際線パイロットの父と元キャビンアテンダントの母の元で育った完璧主義の努力家だ。入学当初はプライドの高さが邪魔をして周囲に馴染めなかったが、舞とともに切磋琢磨することで仲間と強い絆で結ばれる。目黒は、一緒にいると素直になれる舞に惹かれていくクール&理性的な柏木を好演。守衛から隠れて机の下で、キュートに微笑む舞を見て気持ちが抑えきれずに「俺、お前のことが好きだ」と告白するまっすぐな男らしさ。その一方で、舞の幼なじみである梅津貴司(赤楚衛二)に「舞のことは、これからは俺が守る」と宣言したかと思えば、入社が延びた舞の気持ちを心配する心優しい一面も。思わずギャップ萌えしてしまう柏木を、目黒は流暢な英会話も披露しつつメリハリのある演技で表現していた。

『舞いあがれ!』『silent』『月の満ち欠け』 目黒蓮が告白シーンで見せるバリエーション

ヒロイン・舞(福原遥)と柏木(目黒蓮)が結ばれた連続テレビ小説『舞いあがれ!』(NHK総合)第11週。真っ暗な食堂のテーブル下に…

 『月の満ち欠け』では許されざる恋に身を焦がす青年役を演じた。本作は、佐藤正午のベストセラー小説を大泉洋主演、有村架純、柴咲コウ、田中圭、伊藤沙莉共演で映画化した奇跡のラブストーリー。愛する妻・梢(柴咲コウ)と娘・瑠璃(菊池日菜子)を亡くした小山内堅(大泉洋)のもとに、三角哲彦(目黒蓮)と名乗る男が訪ねてくる。三角は梢と瑠璃が自分に会いに来る途中に事故にあったと告げるが……。

 三角にはかつて “瑠璃(有村架純)”という年上女性と濃密な恋に落ちた過去があった。事故で亡くなったその女性の生まれ変わりが堅の娘だったのではないかと言う三角と、それを荒唐無稽な考えだと拒絶する堅の緊迫感あるやりとりから目が離せない。インタビューでは、「撮影の際は前日から頭の中で感情の整理をして、撮影時までその気持ちを維持させて現場に臨む」(※)と、憑依型アプローチの演者であることを語っていた目黒。彼はこの数奇な運命に翻弄される役どころを、 “真実の愛を守り抜く、芯の強い心優しき男性”として描き出した。

Snow Man 目黒蓮、“気持ちを作ること”との向き合い方 「ずっと感情を考え続ける」

全国公開中の映画『月の満ち欠け』に出演しているSnow Manの目黒蓮。現在放送中のドラマ『silent』(フジテレビ系)や、連…

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