『舞いあがれ!』なにわバードマン編と航空学校編の異なるアプローチ 恋愛描写を考える

『舞いあがれ!』恋愛描写は必要?

 第45話の「俺はおまえのことを……」が、週明け、「いいチームメイトと思っている」的な肩透かしかもしれないので結論は時期尚早ではある。とはいえ第10週のサブタイトルが「別れと初恋」になっているから、なんらかの展開があると思っていいだろう。

 とここまで書いてきて、ドラマでいつも思うのは、こんなときに恋愛に夢中になっている場合?ということだ。人の命を背負って空を飛ぶというなかなかシビアーな仕事を選択し、そのための試験の前に、恋愛する余裕はあるのだろうか。端的に言えばーーある。業務が忙しく追い詰められているときに限って恋愛にのめりこんでしまうこともあるものなのだ人間は。とりわけ一緒に大変な仕事を一緒にしていると、この世界にふたりきりのような気持ちになって絆が深まってしまうことがある。優秀な人たちはエネルギーが有り余っているので、仕事や勉強のほかに恋愛に向ける余力がある人もいる。もちろんなかには、そういうふうにエネルギーを分散できず、ひとつに集中するタイプの人物もいて、それが仕事に夢中になって恋愛しないまま◯年、結婚できない、というようなドラマの題材になることもある。

◯ハードな局面で恋もするパターン
◯忙しくて恋愛はあとまわしパターン

 はたして現代にはどちらが支持されるだろうか。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
出演:福原遥、横山裕、高橋克典、永作博美、赤楚衛二、山下美月、目黒蓮、長濱ねる、高杉真宙、山口智充、くわばたりえ、又吉直樹、吉谷彩子、鈴木浩介、高畑淳子ほか
作:桑原亮子、嶋田うれ葉、佃良太
音楽:富貴晴美
主題歌:back number 「アイラブユー」
制作統括:熊野律時、管原浩
プロデューサー:上杉忠嗣
演出:田中正、野田雄介、小谷高義、松木健祐ほか
主なロケ予定地:東大阪市、長崎県五島市、新上五島町ほか
写真提供=NHK

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