『舞いあがれ!』柏木と舞に恋模様が到来? 想起する朝ドラの“初恋のジンクス”

『舞いあがれ!』初恋のジンクスを想起

 『舞いあがれ!』(NHK総合)第9週「私らはチームや」第55話は、柏木(目黒蓮)が舞(福原遥)に「俺、お前のこと…」と告げ、幕を閉じる。次週のタイトルは「別れと初恋」。予告には久留美(山下美月)の「舞が初恋かぁ」というセリフもある。月曜日が待ち切れない急展開に、『あさイチ』(NHK総合)で“朝ドラ受け”を任された藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2)は目黒蓮(Snow Man)の先輩として「気になりますね。どっちなんですかね」と思わずニヤケ顔だ。

 『あさイチ』ではこれまで、なんなら柏木と舞が面接で出会った際から、恋の予感をいち早く察知し、吉田(醍醐虎汰朗)を交えた三角関係(と思われる)、さらに段ボールでできたスロットルレバーの上から柏木が舞の手を握る「青い春」の展開辺りでは、博多華丸が「恋の乱気流」と上手い例えを見せていた。

 簡単に振り返ってもふんだんに散りばめられていた恋のフラグは、ある出来事で決定的なものとなる。それが柏木にとって初めての挫折だ。フライト中に何度もロストポジション、つまりは現在位置が分からなくなってしまい、すっかり自信を失ってしまった柏木。成績優秀のエリート家庭で育ってきた彼は、そのことを認めずにいつまでも自分一人で抱え込んでしまっていた。「弱みを見せない」のが正しいことであると。自身の問題点と向き合うことを恐れている柏木は、大河内(吉川晃司)が言う「パイロットの本質」が理解できていなかった。

 そんな柏木を舞は見捨てずに、一生懸命に引っ張っていく。「失敗してもええし、弱いとこ見せてもええと思うんです」とチームとして優しく寄り添っていくのだ。それは、苦学生として退学の危機にあった吉田を救った際にも表れていた。なにわバードマンでのサークル時代にすでに培われていた、都築(阿南健治)も認める「チームワークを大切にする」能力。舞の呼びかけで集まった矢野(山崎紘菜)や水島(佐野弘樹)らの協力もあり、柏木のフライトシュミレーションが体育館でスタート。練習の成果もあり、本番で柏木はロストポジションすることなくフライトを終え、自分を取り戻しつつあった。

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