吉谷彩子、“ツンデレ”疑惑の由良先輩で話題に 『舞いあがれ!』での活躍は必然?

吉谷彩子、『舞いあがれ!』の活躍は必然?

 浅田芭路から福原遥にバトンタッチし、ヒロイン・岩倉舞の大学生編が始まった『舞いあがれ!』(NHK総合)。舞は、航空工学が学べる浪速大学に入学し、夢への一歩を踏み出した。

 勧誘もあって、人力飛行機サークル「なにわバードマン」の部室に見学へ行った舞。そこで、発泡スチロールで作ったリブを壊してしまい、由良冬子(吉谷彩子)に怒られてしまう。由良は、人力飛行機「スワン号」のパイロットを務める大学2回生。日々、黙々とトレーニングに励んでおり、メンバーからも信頼されている先輩の一人だ。

 ストイックで寡黙な由良は、どこかとっつきにくい印象があるものの、闘志が燃えたぎっていて力強さを感じる。『舞いあがれ!』公式サイトによれば、舞に空を飛ぶ楽しさを教えるらしい。これから彼女と舞のやりとりも増えていくだろうから、そのあたりも楽しみにしたいところだ。

 そんな由良を丁寧に演じているのが吉谷である。今回、もともとショートヘアのイメージがある彼女が、さらに短く切ったことで、由良のキャラクターとマッチング。ビジュアルを抜かりなく仕上げ、より由良の存在感を際立たせた。

 吉谷といえば、由良登場時にSNSでトレンド入りしたほど「ビズリーチ」のCMが印象的で、その部分だけがフォーカスされがち。しかし、彼女の経歴を紐解いてみると、意外にも子役から活動しており、たくさんのドラマ・映画に出演していることが分かる。特筆すべきは、彼女が10代、20代で貴重な経験をしていること。それはNHK連続テレビ小説と大河ドラマの出演である。

 1991年生まれの吉谷は、大河ドラマ『北条時宗』(2001年)、『利家とまつ〜加賀百万石物語〜』(2002年)、『八重の桜』(2013年)に出演。朝ドラではこれまで『ゲゲゲの女房』(2010年)、『梅ちゃん先生』(2012年)に出演と、国民的ドラマの現場を多く踏んでいる。これは何ものにも代えがたい貴重な宝物(経験)ではないだろうか。

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 その後、ドラマ『陸王』(2017年/TBS系)の仲下美咲役で知名度がアップ。木村拓哉が主演を務めた『グランメゾン東京』(2019年/TBS系)では、自信過剰で生意気なパティシエ・松井萌絵を熱演。当時、人として成長していく彼女に涙する視聴者が相次いだ。

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 そんな活躍もあってか、ここ数年でさらに出演作が急増。『ハケンの品格』(2020年/日本テレビ系)では、3カ月の契約更新毎に怯える中堅派遣社員の福岡亜紀、『江戸モアゼル~令和で恋、いたしんす。~』(2021年/読売テレビ・日本テレビ系)では、蔵地俊輔(葉山奨之)が恋心を抱いている春日泉美、『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』(2021年/日本テレビ系)では、入野光(岡田健史/現・水上恒司)の元家庭教師・未羽を演じた。

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