『舞いあがれ!』吉谷彩子、トラウデン都仁、足立英のキャスティング意図を制作統括に聞く
『舞いあがれ!』(NHK総合)第4週「翼にかける青春」より、舞の大学生の日々を描く「なにわバードマン編」がスタートした。
舞は航空工学を学ぶ浪速大学で、人力飛行機サークル「なにわバードマン」に入部。そこで出会うのは個性豊かな部員たちだ。人力飛行機「スワン号」のパイロットを務める大学2回生の由良冬子を演じる吉谷彩子、個性の強い部員たちを取りまとめる人力飛行機サークルの代表・鶴田葵を演じる足立英、さわやかな笑顔で新入部員を勧誘する胴体班・佐伯功を演じるトラウデン都仁の魅力と起用理由を、制作統括の熊野律時が語る。
発泡スチロールでできたリブ(翼)を前にする舞に、「触ったらあかん!」と厳しく注意をする由良。一見クールで厳格な彼女だが、情に厚い部分もあり、徐々に舞の憧れの先輩という立ち位置に変わっていく。「意志の強さを感じられる人」、そして今後のエピソードにもポイントとして出てくる「小柄な人」というのが吉谷が選ばれた起用理由にあった。
「吉谷さんはナチュラルで芯の通った芝居をされる方という印象があったので、由良先輩にぴったりだと思いお願いをしました」
中学、高校と陸上部だったという吉谷。これから物語の中で描かれる由良の立場や思いがよく分かると話していたそうで、「そういった悔しさも含めて、舞に思いを託していくというような芝居も自然で力強かったので、吉谷さんにお願いをしてよかったと思っています」と熊野は振り返る。また、由良のトレードマークでもあるベリーショートの髪型は、吉谷が脚本を読んだ上で役作りのために切りたいと自ら申し出たそうだ。
舞を優しくなにわバードマンに誘った鶴田は、常に周りを気遣う優しい部長だ。演じる足立の舞台を拝見したことがあったという熊野は、「クセが強めな部員たちの中で、柔らかくみんなをまとめていく人」というイメージから足立を選んだ。基本的には、ぶつかり合う部員たちをなだめる役どころ。「なにわの天才」と呼ばれる、頑固でロマンチストな設計担当・刈谷博文(高杉真宙)とは対照的な存在にある。
サークルの新入生勧誘に駆り出されていた佐伯。トラウデンのその整った顔立ちはもちろんのこと、個性的なキャラが揃うなにわバードマンの中で際立つような、ストレートな芝居の中にほわっとした雰囲気のある彼が選ばれた。
ほかにも、なにわバードマン編ではプロペラ班の玉本淳(細川岳)や“永遠の3回生”・空山樹(新名基浩)など、舞とともに汗と涙の青春の日々を過ごす仲間たちが続々と登場する。
■放送情報
NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
出演:福原遥、横山裕、高橋克典、永作博美、赤楚衛二、山下美月、目黒蓮、長濱ねる、高杉真宙、山口智充、くわばたりえ、又吉直樹、吉谷彩子、鈴木浩介、高畑淳子ほか
作:桑原亮子、嶋田うれ葉、佃良太
音楽:富貴晴美
主題歌:back number 「アイラブユー」
制作統括:熊野律時、管原浩
プロデューサー:上杉忠嗣
演出:田中正、野田雄介、小谷高義、松木健祐ほか
主なロケ予定地:東大阪市、長崎県五島市、新上五島町ほか
写真提供=NHK