『六本木クラス』さとうほなみが見せた折れない強さ 原作屈指の名セリフに涙

『六本木クラス』原作屈指の名セリフが登場

 全13話のロングランとなるドラマ『六本木クラス』(テレビ朝日系)も、とうとう佳境の第10話まで到達した。二代目みやべと長屋ホールディングスの激突は、テレビ番組『三ツ星スタジアム』での料理対決へと流れ込む。


 みやべに10億円の投資をすると契約していたゴールデンアースキャピタルは長屋茂(香川照之)の差し金だった。リード投資家を失ったみやべは危機を迎えるが、新(竹内涼真)は電話口の葵(平手友梨奈)、そして目の前にいる優香(新木優子)に向け「復讐が終わるまでは、俺は幸せにはなれない。俺は必ず長屋を倒す。それまでは諦めることも止まることもできない」と誓う。葵の交渉の甲斐もあり、ゴールデンアースキャピタルに変わる投資家として突如浮上した不動産業界の大物・田辺(倍賞美津子)から多額の投資を約束されるも、その条件が『三ツ星スタジアム』での優勝だった。


 同時に優勝を条件に提示されていたのが、龍二(鈴鹿央士)だ。料理対決でみやべに勝たなければ長屋の後継者にはなれない。茂からそう宣告された龍二は、絶対に勝てる切り札を出す。それがみやべの料理長・りく(さとうほなみ)のトランスジェンダーを明かすネット記事を公開するというものだ。りくのビジュアル人気を逆手に取った龍二による暴露。彼にとってもりくは数少ない大切な友達だったが、長屋のため、そして葵のために、龍二は悪に手を染めてまでも勝利を手に入れなければならなかった。


 失意に沈むりくに新がかける「りくはりくだから。他人を納得させる必要なんてない」という言葉や、亮太(中尾明慶)の龍二(『梨泰院クラス』ではキム・トニー)に向けた「あいつは男がどうとか、女がどうとかそんなの関係なく、自分の気持ちに真っ直ぐ生きてる」というセリフ、そして『梨泰院クラス』における切っての名台詞として刻まれている詩集『I’m the Diamond』の「自然の摂理さえ跳ね返す石ころ。生き残った私はダイヤだ」という言葉を贈る葵によって、りくは再起を図ることとなる。

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