『六本木クラス』さとうほなみが見せた折れない強さ 原作屈指の名セリフに涙

『六本木クラス』原作屈指の名セリフが登場

 ここで特徴的なのは、韓国の『梨泰院クラス』と日本の『六本木クラス』とでトランスジェンダーの扱いが違うことだ。まず、記事の見出しをそれぞれ比較すると、『梨泰院クラス』が「関係者がマ・ヒョニの性自認を暴露」、『六本木クラス』が「話題の美人料理人・綾瀬りく トランスジェンダー告白に、両親困惑」とある。グンス(キム・ドンヒ)の「人気が結果に反映するならアンチに向ければいい」という言葉が示すように、その記事の目的は彼女を好奇の目に晒すこと。

 しかし、後者ではまだ自分のジェンダーのことを両親に打ち明けられていないりくの心を折ることを手段としている。記事が出回ったことで番組スタッフ陣があからさまに陰口を叩き始める『梨泰院クラス』に対して、「美人料理人」「女性料理人」といった表現を使っていたことを謝罪する『三ツ星スタジアム』の制作スタッフと、それぞれの国でのジェンダー観の違いがはっきりと出たシーンとなった(『梨泰院クラス』も今の2022年に制作していたならばまた違った表現になったかもしれないが)。


 4年の歳月が流れ装いも一新される第11話では、ついに最終決戦へ。龍河(早乙女太一)の出所、さらに新を巡る恋愛関係はさらに激化の一途を辿る。

■放送情報
『六本木クラス』
テレビ朝日系にて、毎週木曜21:00〜21:54放送
主演:竹内涼真、新木優子、平手友梨奈、早乙女太一、鈴鹿央士、香川照之、稲森いずみ、緒形直人、光石研、中尾明慶、矢本悠馬、さとうほなみ、近藤公園、田中道子
原作:チョ・グァンジン『六本木クラス~信念を貫いた一発逆転物語~』(ウェブ漫画/電子マンガ・ノベルサービス「ピッコマ」掲載中)、チョ・グァンジン/キム・ソンユン『梨泰院クラス』(テレビシリーズ/JTBC)
脚本:徳尾浩司
演出:田村直己、樹下直美ほか
音楽:高見優
©テレビ朝日
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/roppongi_class/
公式Twitter:https://twitter.com/roppongi_class
公式Instagram:https://www.instagram.com/roppongi_class/

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