キム・ゴウン×ナム・ジヒョン×パク・ジフ『シスターズ』 名監督×脚本家の新作サスペンス

『シスターズ』名監督×脚本の新作

 キム・ゴウン(『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』)、ナム・ジヒョン(『100日の郎君様』)、パク・ジフ(『今、私たちの学校は…』)といえば人気ドラマや映画で主演を演じる押しも押されぬ人気女優たちだ。そんな3人を豪華に3姉妹として誕生させた韓国ドラマ『シスターズ』が、9月3日よりNetflixで配信されている。

 制作はヒット作連発の時代の寵児、スタジオドラゴンが手がける。『ヴィンチェンツォ』『サウンドトラック #1』『王になった男』とメガヒット連発で人気を誇るキム・ヒウォン監督と『マザー~無償の愛~』『お嬢さん』のチョン・ソギョン脚本家がタッグを組んだ超ド級のシナジーが期待される注目作品だ。キム・ヒウォン監督との縁で特別出演を果たした、ソン・ジュンギのドラマファンを喜ばせる胸熱シーンも見逃せない。

※以下、ネタバレあり

 『シスターズ』は、貧困家庭に育った3姉妹が、大金を巡る事件に巻き込まれ、韓国で最も裕福な有力家系に対抗するミステリースリラーである。キム・ゴウンは短大卒のバツイチの長女オ・インジュ、ナム・ジヒョンは次女でアル中の新聞記者オ・インギョン、パク・ジフは芸術高校に通い替え玉で絵を描く三女オ・インヘを演じる。第1話で3姉妹がおかれている現状から物語は始まるが、“親ガチャ”という言葉が脳裏をかすめるような境遇で、劇中でも生まれた家の話に触れるシーンがある。

 本作の公式企画意図には「若者たちが主人公である話が書きたかった。若者たちはどんな話が聞きたいでしょうか? 愛でもなく復讐でもなく冒険でもなく、お金の話ではないでしょうか?」と書かれている。脚本家のチョン・ソギョンは、「お金は魂にとってどんな意味があるのか」を聞きたかったと述べている。(※1)第1話では、インジュが事件のきっかけとなる先輩のチン・ファヨン(チュ・ジャヒョン)から「大金持ちになったら何がしたい?」と問われるシチュエーションがある。おとぎ話の世界でも昔から繰り返されてきた問いだ。インジュはお金の心配をせずにぐっすり眠りたいと答えるのだが、心配事を抱える人の眠りが浅いということをリアルに描くセリフだ。

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