岡田健史、役とともに成長の階段を登ってきた4年間 水上恒司の新たな門出を祝って

岡田健史、役とともに成長し続けた4年間

 俳優の岡田健史が8月31日付で、芸能事務所「スウィートパワー」との契約終了を発表。9月1日より、本名である「水上恒司」名義で芸能活動を継続することが明らかとなった。

 岡田は2017年に、以前よりスカウトを受けていた同事務所に所属。翌年、10月期放送のドラマ『中学聖日記』(TBS系)にて華々しい俳優デビューを飾った。岡田が演じたのは、男子中学生の黒岩晶。有村架純演じる新任教師に恋する役どころで、演技未経験でありながら、思春期真っ只中にいる晶の純粋ゆえの危うさを生々しく映し出した。

 それと同時に、晶は劇中で15歳から18歳、23歳と年齢を重ねていく。その度に自分の気持ちをただ押し付けるのではなく、相手の立場も慮れるようになっていく“黒岩くん”の成長ぶりを親心で見守っていた視聴者も多いのではないだろうか。

 その2年後、同じく塚原あゆ子が演出を務める『MIU404』(TBS系)で若手刑事の“九ちゃん”こと九重世人を演じた岡田。警察庁採用のキャリア組で、警察庁刑事局長の父親を持つ九重は当初、自己責任論を振りかざす頭でっかちな刑事だった。そんな九重は警視庁に新たに創設された「第4機動捜査隊」のメンバーとなり、そこでの仲間や事件との関わりを経て徐々に人間味を帯びていく。岡田を語る上で“成長”は欠かせないキーワードなのだ。

 『桜の塔』(テレビ朝日系)では、キャリア組でありながら自ら志願して捜査一課に所属となった変わり者の刑事が権力闘争に巻き込まれ、やがてダークホースとも言える存在になって行くさまを、大河ドラマ『青天を衝け』(NHK総合)では、偉大な兄たちの背中を追いかけ、農民から幕臣となった渋沢平九郎が飯能戦争で壮絶な最期を遂げるまでの人生を、いつも岡田は鮮やかなグラデーションで見せてくれる。

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