『還魂』ついにシーズン1完結 イ・ジェウク&チョン・ソミンの師弟関係は破門へ

『還魂』ついにシーズン1完結

 シーズン1に残された疑問について確認していきたい。まずソイ(ソ・へウォン)がユルの体に血虫を入れた後の行動は理解し難い。その時はユルを助けたい一心でやったことだとしても、なぜ簡単に出せる方法を伝えずにいるのだろうか。関わりを持っていたいのか、別の目的があるのかは持ち越しになってしまった。次になぜ、チン・ブヨン(ユン・へヨン)は方術鈴の力を防がなかったのだろう。これまでナクスの頭の中、還魂されそうになったウクを助けた時、「氷の石」の中で登場したブヨン。父親と確定したチン・ウタクを自らの手で殺すのを黙ってみていられるものだろうか。もしかしたら防げなかったのではなく、防げなかった可能性もある。ムドクの体に魂が2つあると思い込んでいたが、そもそも1つしかなかったという展開もあり得そうだ。最後に敬天大湖に沈んだムドクを引き揚げた2人の女人(衣類から推測)は誰なのか。巨大な水の気の敬天大湖に住む妖精など諸々想像できるが、全ての事態を把握していたイ先生、またはムドクをブヨンだと確かめたいチン・ホギョン(パク・ウネ)が用意していた者たちだとも考えられる。

 シーズン2の予告からはキャラクターの見た目や表情が一変し、光と影が真逆になる世界が見える。そしてウクはナクスの剣で闘っていた。第20話の続きは、復活を遂げたウク、ブヨンを捜すホギョン、ナクスを案ずるユル、父の復讐を誓うチョヨン、見守っていたこれまでとは様子が違うタングらがいなくなったムドク(ナクス)を捜すところからスタートするであろう。

 暴走したのはチン・ムの仕業だとウクは知っている。だから剣で刺されても、ムドクは悪くないと名前を何度も呼び手を握ったのだ。それとムドク(ナクス)が暴走しないのは体の持ち主が神力を持つからというイ先生の言葉で、察しの早いウクならムドクがブヨンだということにも気づいているだろう。復活したウクは「氷の石」の力より換水を得ている可能性が高い。帝王星の元に生まれた先王の子という事実はいつかはわかること。ウクが自分の運命をどう受け止めるかで未来が変わっていく過程を見届けるしかない。

 そして白い衣類をまとったナクスの登場。魂と肉体は本当にナクスなのだろうか。だとしたら、ウクと再会した時にナクスはムドクとしての記憶はあるのだろうか。シーズン2では暗闇の中から希望を見出したい。

■配信情報
『還魂』
Netflixにて独占配信中
(写真はtvN公式サイトより)

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