『ちむどんどん』仲間由紀恵演じる優子の“良さと悪さ”がにじみ出る 賢秀の暴走が止まらず

『ちむどんどん』優子の良さと悪さ

 東京で沖縄料理屋を開店させる決意をした暢子(黒島結菜)は、早速現実的な問題にぶち当たってしまった。NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』第92話では、開店問題以外にも比嘉家の全員が様々な問題に立ちはだかることになる。

 その最大の問題というのが、賢秀(竜星涼)のねずみ講だ。前回、再び養豚場を辞めると言い出した時点で雲行きが怪しかったが、我那覇(田久保宗稔)と再び新たな“ビッグビジネス”を始めてしまったようだ。ご祝儀と言って差し出した封筒の中には、「200万円引換券」が入っていた。肩たたき券か。

 しきりにその引換券について事情を聞けという賢秀に、暢子がわけを聞くと、案の定、彼はまた怪しい代物を売り捌き始めたと話す。アメリカ製のビタミン剤、「ジャイアントビタミン777」という商品らしい。ただ、今回はこれまでと違い、新たな“会員”を引き入れるビジネスモデルであることから、さらにタチの悪いねずみ講に手を出してしまったことがわかった。しかし、その場にいた「あまゆ」の人間らは賢秀に一切注意も諭しもせず、ただドン引きしただけで行かせてしまう。

 そして賢秀が何かこういったビジネスを始めてしまったとき、真っ先に心配になるのが母・優子(仲間由紀恵)がまた援助しているのではないかということだ。案の定、暢子から電話で事情を聞いた良子(川口春奈)が実家を訪れると、これまた何も学んでいない母・優子がニコニコ顔で賢秀の売るビタミン剤を大量購入し、会員になったことを明かした。「うちは野菜からビタミンを摂るから、これを飲むことはないと思うけど」と言う優子に、良子は呆れる。しかし、次の瞬間、自分の娘・晴海(鈴木咲)が野菜嫌いをしていることに注意を持っていかれてしまい、賢秀のビジネスがマルチ商法であること、その危険性を母に説くこともなかった。

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