チョン・ソミンがヒロインで輝く イ・ミンギ、ソ・イングク、イ・ジェウクとの恋愛劇4選
『空から降る一億の星』
幼い頃の記憶を無くした謎多き男性と、ある共通点を持った女性のサスペンスラブストーリー。会ったことのないはずの2人が出会い、惹かれ合いながら、過去の出来事を紐解いていくような物語。本作は、北川悦吏子が脚本を手がけた日本のドラマのリメイク作となる。重ための世界観だからこそ、希望の光が見えた時、本当に眩しくて目に焼きつき離れなくなる。『ここに来て抱きしめて』や『悪の花』『ただ愛する仲』のような作品がお好きな方に是非お勧めしたい。
両親を亡くし、兄に育てられた女性ジンガンを演じるのが、チョン・ソミン。広告デザイン会社で働く最中、謎めいた男性ムヨン(ソ・イングク)と出会う。会って間もないはずのムヨンから、“まるで生き別れた妹みたいだ”と告げられ……徐々に2人の共通点が浮かび始める。出会った頃は険悪な雰囲気の2人だったが、お互いが心の理解者となっていく過程が見どころの一つ。この世に愛着を持てないまま彷徨い歩くムヨンに、生きる理由を増やそうとするジンガンの姿は涙なしに見れない。劇中では、ムヨンを愛する温かい表情や、周囲の感情に板挟みとなり苦しむ姿など、チョン・ソミンの飾らないナチュラルな演技を堪能できると思う。
『この恋は初めてだから』
ある理由で家を追われた女性と、ルームメイトを探す大家の物語。アシスタント脚本家のジホ(チョン・ソミン)は、30歳の誕生日を迎えたある日、弟から衝撃の事実を告げられる。動揺しつつも家を出ることとなったジホは、友人から大家の紹介を受け…...互いを知らぬまま一つ屋根の下で共同生活を送ることに。韓国版『逃げるは恥だが役に立つ』と言われる作品で、癒しと共感で心を満たしてくれると思う。
脚本家という夢を追い続け、暗いトンネルを1人必死に走り続けてきた女性ジホを演じるのが、チョン・ソミン。誰にも必要とされず、孤独に耐えていたところ、大家セヒ(イ・ミンギ)と運命的な出会いを果たす。不確かな愛よりも家を信じる独身主義の大家セヒに、“家賃を払ってくれる人が必要だ”と言われ...…大家と賃借人として契約結婚を始めることに。同居生活の中で、様々な“初めて”を経験していくうち、2人の関係性は変わり始めていくこととなる。枠にはまらない考え方や、数々の台詞がリアルで、つい共感してしまうような一作。また、海辺のワンシーンのチョン・ソミンの演技が特に印象的で、忘れられないと思う。強い芯を持ちながらも、柔らかく優しいジホを演じる透明感溢れるチョン・ソミンを味わっていただきたい。