『美男堂の事件手帳』クァク・シヤン活躍回!? ソ・イングクのキスは焦らしに焦らされる

『美男堂の事件手帳』クァク・シヤン活躍回

 第1話でクァク・シヤンが出てきた時には、驚いた。彼のクールでスマートな感じは消え失せ、大柄で力が強く、朴訥感を漂わせながらどこか間の抜けたスチョル。回を重ねるごとに存在感を増す姿に、今までのクァク・シヤンが演じてきた役がどんどん霞んでいく。役者としてさまざまなジャンルの演技ができることは大いなる強みだ。本作で変幻自在の姿を魅せたのは、ソ・イングクだけでなく、クァク・シヤンも同じであり、新たな挑戦であるコミカルさがとても楽しい。

 第9話、第10話では、スチョルのコミカルさとして、何度殴られても不死身のように起き上がったり、元gugudanのカン・ミナが演じるナム・ヘジュンとの恋のシーンも描かれた。恋愛経験のないスチョルが、ヘジュンに壁ドンされるのは、先述のOne O Oneのメンバー、アン・ヒョソプが『社内お見合い』でカン・テムとして熱いキスシーンを交わした部屋であり、遊び心がいっぱいの演出だ。『社内お見合い』でのシーンとの違いをぜひ見つけて楽しんでもらいたい。

 かたや“キス職人”ソ・イングクのキスは焦らしに焦らされる。職人の職人たるワザをあえて見せないという演出で、視聴者をじりじりさせる。オ・ヨンソが普段の服装から美しい姿に変身し、それにドキドキするというシチュエーションもあり、二人の恋も着火した。ラブラインに絡むチャ・ドウォン検事(クォン・スヒョン)も忘れてはならない。彼もジェヒに対する恋心からハンジュンに対抗意識をあからさまに出している。ハンジュンとドウォンのジェヒをめぐるやり取りは、今はまだコミカルな感じだが、真剣に争う展開がくるのだろうか。

 ドウォンは、事件を追ううちに兄スンウォンに辿り着き始めるが、兄弟間の確執もありそうだ。連続殺人犯コプリの過去もなにやら複雑な様相。ジェヒの先輩である強力7班の刑事チャン・ドゥジン(チョン・マンシク)の単独行動がそれを明かす鍵となるのか。とても今後が気になる展開だ。

■配信情報
『美男堂の事件手帳』
Netflixにて配信中
(写真はKBS公式サイトより)

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