髙橋優斗、『純愛ディソナンス』で見せる演技の凄み 先輩・中島裕翔から何を学ぶ?

髙橋優斗、『純愛ディソナンス』で見せる凄み

 現在放送中の木曜劇場『純愛ディソナンス』(フジテレビ系)に出演中のHiHi Jets・髙橋優斗。

 物語は、中島裕翔(Hey! Say! JUMP)演じる新任音楽教師・新田正樹と、その生徒である和泉冴(吉川愛)の禁断の愛を描いたストーリー。教師と生徒という間柄に生まれた2人の純愛が歯車を狂わせ、タイトルの“ディソナンス”の通り、不協和音となってさらなる展開をみせる。純愛×ドロドロ、“純ドロ”ストーリーだ。本作で髙橋は、冴に一途な思いを寄せる同級生・朝比慎太郎役を演じている。

 髙橋はこれまでにも様々な作品に出演しており、2016年放送の『24時間テレビ 愛は地球を救う39』(日本テレビ系)内で放送されたスペシャルドラマ『盲目のヨシノリ先生〜光を失って心が見えた〜』に、同グループの橋本涼、井上瑞稀と共に生徒役で出演。その後もジャニーズJr.が多数出演する『恋の病と野郎組』シリーズ(BS日テレ/日本テレビ)や、バラエティ番組『痛快TV スカッとジャパン』(フジテレビ系)でのショートドラマ、そしてHiHi Jetsのメンバー全員で主演を務めた『全力!クリーナーズ』(ABCテレビ)と、俳優としてのキャリアを積み重ねている。

 中島との共演は『純愛ディソナンス』が2回目で、2020年放送の人気ドラマ『SUITS/スーツ2』(フジテレビ系)で初共演。髙橋は、第5話で天才テニス少年・高山雄哉役でゲスト出演した。髙橋にとって、地上波ゴールデンタイムの連続ドラマ、フジ月9ドラマ枠に初出演となった記念すべき作品だ。

 髙橋の演技の凄みを感じたのが、2020年10月期放送の『#リモラブ ~普通の恋は邪道~』(日本テレビ系)で演じた、産業医の主人公・大桜美々(波瑠)が働く診療室の新人看護師・八木原大輝役。コロナ禍をしっかり描いた稀有な作品で、マスク姿の場面も多いなかでも、目や頬の動き、声の抑揚をつけて演じる姿はお見事だった。ストーリーテラーとしても活躍し、美々先生の言動を踏まえながら、新人看護師という初々しさを損なわず、愛らしいキャラクターで物語をナビゲートした。

 『純愛ディソナンス』では冴に片思いする同級生の役どころだが、教室や廊下で冴を見つめる眼差し、わずかな瞳の動きからその思いが伝わってくる。慎太郎はやや衝動的な一面もあり、その荒っぽさがなんとも高校生らしい。だからこそ、正樹が落ち着いた年上の男性に見え、冴と正樹の関係も“禁断”の雰囲気が引き立つ。2人の写真が流失した場面で、教室に飛び込んできた冴と対面した際、慎太郎が受け止められない、言葉にならない様子で向き合っていたのが印象に残る。

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