『還魂』ついにムドクが人間を襲う? 嫉妬から愛にあふれるイ・ジェウクの表情にも注目
Netflixで配信中の『還魂』の第11話と第12話では、いよいよ天附官の副官主チン・ム(チョ・ジェユン)の動きが明るみになってきた。想像以上に危機が迫ってきている。
ソンニムの下人募集用紙が恋文となってしまったムドク(チョン・ソミン)の気持ちに「俺も会いたかった」と返事をするチャン・ウク(イ・ジェウク)。しかしムドクは、二人の関係は“毒”と“解毒剤”であり、中毒性があるだけだと一線を引こうとする。関係性を何と呼ぼうとウクが師匠から離れるはずがないのに。これまで心を通わせてきたウクとムドクだが、言葉にするとなぜかうまくいかない。
「好きだと伝えるのは難しい、すごく好きだったから」。その答えを教えてくれたのはナクス(コ・ユンジョン)に想いを伝えられなかったソ・ユル(ファン・ミンヒョン/NU’EST)だったように思う。想いが深いからこそ思い通りに言葉にはできないのだ。
ムドクに突き放され、すっかり意欲がなくなったウク。そんな弟子を奮い立たせるために、師匠は世子コ・ウォン(シン・スンホ)に賭けごとを提案する。内容はチョンジン閣の術士10人との勝負にウクが1回でも勝てばムドクの勝ちだ。“鳥の卵(陰陽玉)”を担保にしたのは、二人が乗り越える修練にはいつも死ぬ覚悟が必要だから。ムドクにとって命と相当するほど失いたくないものなのだろう。
陰陽玉には想いを深める力がある。世子の手に渡った一対の“鳥の卵”はその力を発揮し、世子とウクは互いに胸をドキドキさせながら引き寄せられてしまう。なんとも面白い画だったが、この力を知った世子は余計に“鳥の卵”を返したくはなくなったはずだ。なぜなら、ムドクがウクに特別な感情を抱くのを防ぐためである(すでに手遅れでもあるが)。賭けに勝つために、ウクと戦う残りの1人に世子が関わってくるかもしれない。いずれにせよ、“鳥の卵”は後にウクもしくはムドクを救い出す力にもなりそうだ。意図せずともムドクを助けてしまうのが、世子なのだから。