『NICE FLIGHT!』空港ドラマにハズレなし! 木村拓哉主演『Good Luck!!』との共通点も
Kis-My-Ft2の玉森裕太が主演を務める金曜ドラマ『NICE FLIGHT!』(テレビ朝日系)が7月22日からついに始まる。本作は、空と空港を舞台に、玉森演じる副操縦士・倉田粋と、中村アン演じる航空管制官・渋谷真夢が繰り広げる「働く大人の仕事と恋」の物語だ。
玉森といえば、昨年放送された『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(TBS系/以下『ボス恋』)でヒロインの恋のお相手役を好演。彼が扮する“子犬系男子”の潤之介に翻弄された視聴者も多いはず。そんな玉森が『NICE FLIGHT!』では、“子犬”から“大型犬”に進化。困っている人に手を差し伸べずにはいられない、頼もしさと愛嬌を兼ね備えた魅力溢れるキャラクターを演じる。
それだけでも引きのある本作だが、空港を舞台にしたドラマは久しぶりでさらに心が躍る。しかも、パイロット×管制官のラブストーリーは日本ドラマ史上初ではなかろうか。
管制官とは、空港にある管制塔からパイロットに的確な指示を出し、空の安全を守る仕事。本作はパイロットの粋がフライト中に聞こえてきた管制官・真夢の声に“ひと目惚れ”ならぬ、“ひと聞き惚れ”することから始まる。
空港が舞台で、かつ“声”から主人公とヒロインの恋が始まる作品といえば、思い出さずにいられないのは、00年代初頭の大ヒットドラマ『Good Luck!!』(TBS系)だ。同作は木村拓哉演じるパイロットの新海元と、柴咲コウ演じる航空整備士・緒川歩実の恋愛模様や、空港で働くスタッフたちの姿を描いた青春ドラマだった。
でも、2人の出会いは最悪。腰を痛めた機長の代わりに操縦を任され、無事に着陸を終えた元の耳に届いたのは、「もっと機体を大事にしてください!」という整備士の声だった。その声の主こそ、ヒロインの歩実。さらに元は、彼女に「下手くそ!」と罵倒される。そんな2人が衝突しながらも惹かれ合っていくさまが見どころだった。
最終回で元にキスされた歩実が、第1話と同じように「下手くそ!」と言いながらも、自ら2度目のキスをする一連の流れはまさに名シーンとして多くの人の心に刻まれている。設定は色々と異なるが、木村のジャニーズの後輩にあたる玉森が主演を務めることや、タイトルの語感、ヒロインがフライトを支える職業に就いていることなど、共通点の多い両作品。『Good Luck!!』が放送された当時に思いを馳せつつ、その違いを楽しむのもいいかもしれない。