『還魂』イ・ジェウクとチョン・ソミンが急接近 恋文で明かされた本心と動き出す恋の行方
王位を継承する世子のコ・ウォン(シン・スンホ)と帝王星の下に生まれたウク。その真実を知らない二人が敵視するのはやはり運命なのだろうか。対決に負けた世子がお祝いに来たのも、度量が大きいふりをしていただけ。そんな世子の本心に気づきフォローするのが“糞ムドク”の役割だ。ムドクの前では正直になる世子は「大目に見たのはお前のため」だと告白とも取れるセリフの後、「今度割って入ったらお前を先に斬る」と正反対の宣言をする。ここで総帥パク・ジン(ユ・ジュンサン)らの前で「人を救うためなら邪術を使う」と答えたウクを思い出してほしい。ソンニムでは邪術が禁止されているのにもかかわらず、堂々と表明したウク。人を救うとは、ムドクを救う時だろう。ムドクの存在が世子とウクの関係性を大きく揺らがせるのかもしれない。
新たな一歩を踏み出すはずだった師弟は引き離されてしまい、別々の地で試練を乗り越えることになる。ソンニムの下人選抜試験の合格を目指すムドクと恋文が書かれた「心書」を読み解くウクの目的はひとつ、「会いたい」の想いだけ。
「心書」とは、ソ・ギョン先生(ファン・インジュン)がチンヨ院の初代院長チン・ソルランに宛てた恋文である。第7話の冒頭でソ先生の隣にいた盲目の女性は彼女だった。「心書」に綴られた「水は握れないが土に秘められている」「かすかな青い光にため息が出る」などの文は、ムドク(ナクス)を連想させられる。ナクスの体はなくなってしまったがムドクの体の中でナクスは生きており、青い光とはムドクの瞳に写る青い花のようだ。しかしソルランに渡されることなく、ソ先生の気持ちだけを書き残した卑怯で愚かで哀れな恋文だった。
「心書」を解読したウクは、ムドクの気持ちにも気付いてしまう。ムドクがウクに投げたソンニムでの下人募集の用紙は、「会いたい、離れたくない、そばにいたい」という想いを伝えてはならない、鳥の卵は殻を残して飛び立たねばならないと、ムドク(ナクス)の隠した本心をのせた卑怯で愚かで哀れな恋文だったことを。
ウクへの気持ちに気付いたムドクだが、ホ・ヨム(イ・ドギョン)の孫娘ホ・ユノク(ホン・ソヒ)もウクに気がありそうだ。ジンとキム・ドジュ(オ・ナラ)、イ・チョル先生(イム・チョルス)のコメディ要素たっぷりの三角関係(?)やパク・ダング(ユ・インス)とチン・チョヨン(アリン/OH MY GIRL)の可愛らしい関係など、それぞれ動き出した恋の行方が楽しみだ。
■配信情報
『還魂』
Netflixにて独占配信中
(写真はtvN公式サイトより)