『還魂』ファン・ミンヒョンが正体に気づく イ・ジェウクと師弟関係を超えた愛情も

『還魂』師弟関係を超えた愛情も

 ギルジュにより2つのことが明かされた。ナクスの父親チョ・チュン(ユン・ソヒョン)は還魂人だったこと、密団の団主は「氷の石」を持ち、還魂人の暴走を阻止できること。これにより復讐の相手が四大術士ではなく父親と自分を利用した密団の団主に変わったナスクとムドクの身にも起こりうる暴走を止められる「氷の石」を探りたいウク。向かう先が同じ場所になった二人は、関係を切る理由がなくなったわけだ。

 ウクとムドクは師弟関係を越えた愛情が芽生えていることに気づいているのだろうか。そばにいないと不安になり「会いたい」と口にするのは、好き以外に何の感情と言えよう。「死ぬ時は一緒だ」と覚悟する二人が危機を乗り越える度に抱き合う姿からは、以前とは違う温度を感じる。

 一方、ムドクの正体に気づいたユル。自分の手を負傷してまでムドクの傷を手当てしたことは誰も知らない。ウクとムドクの関係性が深まっているのにも気づいているはずだが、この先も感情を出さずにナスクを思い続けるのだろうか。ムドクによって引き出されるユルの新たな一面に期待したい。

 一旦、冒頭に戻ろう。ソ先生によって「氷の石」は封印されたはずだ。それなのに団主が持っているのは、持ち出されたか、封印されていなかったかだろう。チンらが「あの方」と呼ぶ正体も明かされ、ソンニムを潰す目論見だ。200年前と同じ悲劇が繰り返されようとしていることに総帥パク・ジン(ユ・ジュンサン)も気づいているようだ。

 もうひとつ、干ばつの祭儀をしていた女性らしき人物は目を布で隠していた。ソ先生と並んでいた彼女の正体が気になるところ。チンヨ院にてウクが通鏡からムドクを救う場面で、妖器から「あの子がいる」「目の見えぬ子だ」「氷の石だ」と聞こえたのも見逃せない。

 さて、世子との対決で“弾水法”を披露し、天附官やチンヨ院など多方面からスカウトを受けた弟子に鼻高々な師匠。ソンニムのチョンジン閣で、師匠ムドクと弟子のウクが新たな一歩を踏み出す。

■配信情報
『還魂』
Netflixにて独占配信中
(写真はtvN公式サイトより)

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「海外ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる