『ちむどんどん』木村文哉はどんな俳優? 知念先生の前は『TOKYO VICE』ヤクザ役も

『ちむどんどん』木村文哉の演技を振り返る

 NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』第11週では、“男女の役割”がひとつのテーマとなった。料理人の暢子(黒島結菜)は自分の行動を省み、改善。「女の下で働けるか!」と言った厨房のスタッフたちと協力してシェフ代行をなんとか務めた。やんばるでは良子(川口春奈)が教員に復職。だが、どうやら夫・博夫(山田裕貴)やその家族と和解したわけではなさそうで、石川夫婦は別居状態。良子の選択は“女は家庭を守るもの”という従来の価値観と対峙していくもので、やりがいのある仕事をできる一方、彼女にとっては今後も困難な状況が続きそうだ。

 良子が復帰した小学校は、以前も勤めていた母校。中には知っている先生もいるだろうが、そこにはもちろん、良子がいない間にやってきた先生もいる。その中でも物語に関わってきそうなのが良子の後輩にあたる知念陽平(木村文哉)だ。知念は程よく日焼けした健康的な好青年。良子が知念の担任の児童が廊下を走っていたことを注意すると、「あいやー」と小さく笑い、「はい、以後気をつけます」と良子の目を見てしっかりと答えた。優しそうで爽やかで、児童から人気がありそうな先生だ。

 そんな知念を演じるのは、朝ドラ初出演となる木村文哉。念願の朝ドラ出演となるようで、Twitterでは「ずっと出たかった朝ドラ、おじいちゃんおばあちゃん両親が喜んでくれるのがすごく嬉しかった」と喜びを表している。

 木村はこれまで、『今日から俺は!!』(日本テレビ系)や『教場』(フジテレビ系)、映画『HiGH&LOW THE WORST』(2019年)などに出演。とは言っても、たくさんいる不良や生徒のうちのひとりという役回りだったのだが、今年、ハリウッドの巨匠マイケル・マンがエグゼクティブプロデューサーを務め、『ウエスト・サイド・ストーリー』(2021年)のアンセル・エルゴートが主演、日本からは渡辺謙や山下智久が出演した、WOWOWと米HBO Maxによる日米共同制作ドラマ『TOKYO VICE』に大抜擢。全8話のうち、3話に出演した。木村が演じたのは、東京のヤクザのひとつである千原会に入ることになった耕司。千原会で力をつけ始めていた佐藤(笠松将)が最初に目をかけた青年だったが、なかなかヤクザの世界に馴染めず、すぐに追い返されてしまうのだった。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「国内ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる