『サマータイムレンダ』影の力を理解した潮が実に頼もしい 旧病棟に隠された謎とは?

 「この下から影の気配を感じる……」とただならぬ気配を感じつつも、下へと降りていく3人。慎平はもしも戦闘することになったら、「自分の身だけを守れ」と潮の影に伝える。それは時間を逆行してループすることができる慎平に対して、慎平のループに付随している潮の影が先に死ぬようなことがあっては、一度も会えないという最悪なケースを考慮してのことだった。「おまえはオレが守る」ーー過去の約束は慎平にとって一番に守らなければいけないことだったのだ。

 さらに先へと進むと、慎平は不気味な形をした影と対峙する。その姿は慎平がこれまで出会ってきた影ともまた違う赤ちゃんのような形をしていた。まずは慎平が影の動きを封じ、潮の影がトドメを刺す。段取りは完璧だった。影へと接近する慎平だったが、影の嗅覚で気づかれると、一気に形勢逆転。影は自身の影を引っ込めたうえ、慎平の攻撃も外してしまった。すると影はバックアップに回っていた窓へと襲いかかる。絶体絶命かと思われたが、慎平の俯瞰する力によって冷静さを取り戻し、影へと攻撃を命中させることに成功。最後は潮の影がトドメを刺して、修羅場をくぐり抜けた。影の力を自分のものにした潮の影は実に頼もしい。そしてホラー的な要素が色濃くなるにつれて、3人の絆や決意が垣間見られる描き方も素敵だ。

 しかし、まだ潮の影が感じた嫌な影の気配は消えていなかった。気配を感じる先へと進んでいく3人は、広い洞窟のような場所へとたどり着く。だが、そこにはすでに影によって占拠されていた。このピンチを3人は乗り越えられるのだろうか。

■放送情報
『サマータイムレンダ』
TOKYO MX・BS11にて、毎週木曜24:00~放送
関西テレビにて、毎週木曜26:55~放送
アニマックスにて、毎週土曜20:00〜放送
J:テレにて、毎週月曜25:00~放送
声の出演:花江夏樹、永瀬アンナ、白砂沙帆、日笠陽子、浦山迅、小野賢章、河瀬茉希、大塚明夫、玄田哲章、上田燿司、小西克幸
原作:田中靖規(集英社ジャンプコミックス刊)
監督:渡辺 歩
シリーズ構成:瀬古浩司
キャラクターデザイン:松元美季
アニメーション制作:オー・エル・エム
制作:小学館集英社プロダクション
(c)田中靖規/集英社・サマータイムレンダ製作委員会

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