『サマータイムレンダ』影の力を理解した潮が実に頼もしい 旧病棟に隠された謎とは?

 TOKYO MXほかにて放送されているTVアニメ『サマータイムレンダ』。第10話「闇の中へ」では、影に関する手がかりを探るため菱形医院の旧病棟と向かい、そこで怪しげに鎮座するヒルコ像を目撃する。

『サマータイムレンダ』公式サイトより

 潮の影の過去を見る能力によって、潮の死の真相を知った慎平。過去の記憶はデータに過ぎないはずだったが、現実世界に戻っても慎平の右腕にはハイネに掴まれた跡が残されていた。このことから分かるのは、ハイネが時空を超えて干渉することができる能力があるということだろう。

 現実に戻ってきた慎平たちに残された時間は限られていた。3人は過去に潮たちが影と対峙した旧病棟へと向かうことに決めたのだった。改めてタカノス山の入口で集合した3人だったが、窓は影対策に野球のキャッチャーの装備で登場してツッコまれる場面も。シリアスなシーンの中にも笑いが絶妙な塩梅で散りばめられているのが本作の特徴でもある。

 旧病棟は立ち入り禁止の看板が立てかけられており、普段であれば誰も立ち入ることのできない場所。窓は小学4年生の夏休みに凸村に肝試しに誘われて一度訪れたことがあったが、その時は父親に見つかってしまい侵入することはできなかったらしい。窓が話すように実家の土地とはいえ、父親がひとりで廃墟を訪れているなんて怪しくないわけはない。廃墟に何か隠してあるというのが考えられる可能性だろう。

 影との繋がりを示す手がかりがないか探る慎平。そこには古いカルテや処方箋、戦前のものと思われる遥か昔の情報があちこちにあった。しかし、影に関する情報は一切残っていない。手がかりなしかと思われた矢先に窓が異形な像を発見する。それは手足のない蛭のような姿で実に気味が悪い。慎平はヒルコ様ではないかと推測する。

 すでに影の能力を完璧に使いこなせるようになった潮の影は、「影のスキャンはモノの内側を見通す!」とスキャンの能力を使ってヒルコ像のお腹の中を探ると、そこには鍵が埋め込まれていた。鍵をコピーして扉を開けると、そこには地下へと続く道があった。影の能力を使うことでしか通れない仕掛け。ますます旧病棟への疑念が深まるばかりだ。

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