マーベルにも勝った『トップガン マーヴェリック』 それでも「映画の未来」は変わらない!?

「映画の未来」は変わらない!?

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 先週末の動員ランキングは、土日2日間で動員49万7526人、興収6億6989万220円をあげた『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』が初登場1位となった。本作は当初4月22日に公開が予定されていたが、3月6日に東映アニメーションのネットワークが第三者による不正アクセスによって作品製作が困難な事態となったことを受けて、約1ヶ月半の延期を経てようやく公開される運びに。当初の公開日は金曜日に設定されていたのが延期を経て土曜日公開に変更されたことで、金曜日公開だった2018年公開の前作『ドラゴンボール超 ブロリー』との正確な比較は難しいが、土日2日間の興収比では約64%という数字。もっとも、現時点での成績に関しては公開延期にともなうプロモーションのプランなどの混乱も考慮する必要はあるだろう。

 2週連続1位から先週末は2位にランクダウンした『トップガン マーヴェリック』は土日2日間の動員が41万7955人、興収が6億6912万8700円。公開2週目の週末の91.8%に続いて、3週目の週末もそこから88.3%と、相変わらず9割前後という異例の低い下落率で推移していて、勢いをキープしている。6月12日までの17日間で動員283万9650人&興収43億7332万8300円。今週末にも50億に届く見込みで、早くも『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』や『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』を抜いて2022年に公開された外国映画ナンバーワン(つまりはコロナ禍以降に公開された外国映画ナンバーワン)の座についた。

 『トップガン マーヴェリック』はスーパーヒーロー作品があれだけ強い北米でも、公開から18日間で4億183万1621ドルを稼ぎ出して、『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』や『THE BATMAN-ザ・バットマン-』を抜き去って2022年公開作品のナンバーワンとなっている(『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の北米公開は2021年)。コロナ禍の影響で再三の公開延期を経て期待が高まっていた作品とはいえ、北米の映画アナリストもここまでの快進撃を予測できていた人はほとんどいなかった。「さすがトム・クルーズ」と誰もが感嘆している状況だが、それは同時に「トム・クルーズにしかできない偉業」でもあるとも言えるだろう。

 もちろん、『トップガン マーヴェリック』が素晴らしい作品に仕上がったのは、トニー・スコット監督による36年前の前作『トップガン』にリスペクトを払い、前作の長所を受け継ぎながら、撮影技術的にもストーリー的にもしっかり「現代の映画」へとアップデートしてみせたジョセフ・コシンスキー監督の大きな貢献によるものでもある。ところで、そのジョセフ・コシンスキーの新作が、早くも6月17日(金)にはNetflixで世界同時配信されるのをご存じだろうか?



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