『マイファミリー』真犯人は警察内部にいる? 富澤たけし演じる吉乃一課長の動きに注目
“真犯人”は自分とこの一連の事件との関与が明らかになってしまうそのデータを抹消するために、阿久津家に忍び込み実咲の電子機器を奪った。その間わずか2分、防犯カメラは目隠しされ真っ暗になっていた。ただ、窃盗や空き巣に見せかけるのではなく誘拐のテイをとったのは、実咲の事件もこの一連の誘拐事件の一つとして見せて、さらには身代金の受け渡しを10回にも分けることで、交渉代理人に指名した温人や東堂が警察につかまりやすい状況を作り出し、全ての罪を彼らになすりつけようとしたのだと見られる。
そして、実は実咲がPCだけでなくタブレットも保有していたことを知ると「タブレット?」と思わず聞き返し、さらにはそのタブレットの貸出先が友果だとわかれば、変声器を使って東堂の振りをして未知留にタブレットを持ち出すように促す。ちょうど鳴沢家に警察の手が及ぶ前に、ほんの少し先回りして。おそらく未知留を連れ去ったのは、吉乃本人か、あるいは彼から指示を受けた亜希のどちらかだろう。
最大の謎は吉乃と亜希の間にどんな関係があるのかということ。心春は彼ら2人に、あるいは吉乃にまつわる何らかの秘密を知ってしまい、そのことを実咲にだけ打ち明けたのではないだろうか。仕事に忙殺され家庭を顧みなかったという東堂と妻の関係は冷え切っていたという。
最終話で“真犯人”の口から一体どんな真実が語られるのか。心春は生きているのか、今どこにいるのか。さらに本当に吉乃が真犯人だとすれば、吉乃演じる富澤はどんなもう一つの顔を見せるのか、大注目したい。
■放送情報
日曜劇場『マイファミリー』
TBS系にて、毎週日曜21:00~21:54放送
出演:二宮和也、多部未華子、賀来賢人、高橋メアリージュン、大友康平、神野三鈴、迫田孝也、那須雄登(美 少年/ジャニーズJr.)、山田キヌヲ、 渡辺邦斗、藤間爽子、大島美優、松本幸四郎、富澤たけし(サンドウィッチマン)、濱田岳、玉木宏
脚本:黒岩勉
演出:平野俊一
プロデューサー:飯田和孝、渡辺良介(大映テレビ)
スーパーバイジングプロデューサー:那須田淳
協力プロデューサー:大形美佑葵
音楽:大間々昂
主題歌:Uru「それを愛と呼ぶなら」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
製作著作:TBS
(c)TBS