サンドウィッチマン 富澤たけし、『マイファミリー』に嫉妬 コントと演技の違いを語る

富澤たけし、『マイファミリー』になぜ嫉妬?

 TBS日曜劇場『マイファミリー』で刑事の吉乃栄太郎を演じているサンドウィッチマンの富澤たけし。これまでにも日曜劇場『空飛ぶ広報室』(2013年/TBS系)や火曜ドラマ『カルテット』(2017年/TBS系)、金曜ドラマ『大恋愛〜僕を忘れる君と』(2018年/TBS系)など、数々のドラマに出演している。今回、リアルサウンド映画部では、芸人視点から感じたコントとドラマの“間”の違いや、“嫉妬心”を抱いたという本作の面白さ、また父親としての思いを富澤に聞いた。(編集部)

意識して「間」を空ける

――吉乃一課長を演じるにあたって意識していることを教えてください。

富澤たけし(以下、富澤):優しい感じっていうのはあるんですけど、指示するときには表情で伝えなきゃいけないことも多いので、なるべくそこは頑張るようにしています。でも第6話まで撮ったんですけど、未だに掴み切れてないですね。

――コントとはどんな点に違いがありますか?

富澤:やっぱり“間”が違います。コントでは、間を詰めたくなっちゃうんですよね。だけどドラマだと、「もうちょっとゆっくりやってください」とか「もうちょっと間をください」と言われるので、そこが難しいところです。僕なんかのために時間を割いてもらうのは申し訳ないという気持ちもあって、より間が短くなっちゃうので、意識して空けるようにしています。

――捜査一課メンバーと共演した感想をお願いします。

富澤:玉木さんとはディズニーランドの話とか、パンの話とかをしています(笑)。でも、僕がセリフでいっぱいいっぱいなので、みんなから離れて1人でブツブツ言っていることが多くて、そんなに喋っている感じではないですね。

――日下部管理官役の迫田さんは、以前のインタビューで「富澤さんがいつかボケてくるんじゃないか」とおっしゃっていました。

富澤:ものすごく衝動には駆られるんですけど、それをやって「もう1回、真面目にやってください」と(撮影時間が)延びるのも申し訳ないので、ぐっと堪えて。本当は、ここで何かボケたほうがウケるのかな、とかいろいろ考えますけどね。結局ドラマの現場って、ずっとスベってるみたいな感じじゃないですか。それがしんどいし、慣れないですね。

相方・伊達からの感想は「お前、噛んでんな」

――芸人さんともドラマについてお話しされますか?

富澤:バナナマンの日村さんは「今、一番楽しみにしてる番組だ」と言ってくれていて、話の流れでちょっと先のことを言っちゃったんですよ。そしたら、「なんで言うんだ」ってすげえ怒ってました。大体どこの現場に行っても考察が始まるんですけど、僕はなんとも言えないので、毎回どうしたらいいんだろうなっていう顔をしています。「ああ、なるほどね~」って(笑)。

――相方の伊達さんとは?

富澤:しょっちゅう話しますよ。「そんなに聞きたいならいろいろ話すけど?」って言うと、「いや、それはな~」って言うから、どっちなんだよって。「あの時のセリフが怪しかった」とか言ってくるから、ちゃんと観てるんだなと思いますね。

――演技について何か言われるようなことも?

富澤:「お前、噛んでんな」と言われます。僕もちょっと怪しいなと思うことはあるんですけど、OKが出るのでいいのかなと思って。でもオンエアを観ると、実際ちょっと怪しいなっていうのはあります。言いづらい言葉がたくさんあるので、家ではずっと練習しているんですけどね。

――警察用語は、すごく覚えづらそうです。

富澤:覚えづらいですし、今、何を言ってるのか自分でわからないときもあります(笑)。「マルケイ」とか「マルヨウ」とか、何のことなのか理解するところからまずは始めますね。第2、3話くらいにそういうセリフが多かったので、これ以上、誘拐が起きないといいなと思っています。

――二宮さんのお芝居について話すようなこともありますか?

富澤:「ニノはすごいね」と話していますけど、だいたい着地は「お前は噛んでる」って。

――(笑)。富澤さんはバラエティーでも二宮さんと共演されることがあるかと思います。

富澤:あまりシリアスな場面を見たことがなかったので、「あっ、空気が違う」と思って驚きました。撮影が終わると、柔らかさは変わらないんですけどね。「かっこいいなぁ」と思いながら見ていました。

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