『未来への10カウント』木村拓哉の“リスタート”が心に響く 恋模様に内田有紀も参戦?

『みらてん』木村拓哉の“リスタート”

 木村拓哉が主演を務める連続ドラマ『未来への10カウント』(テレビ朝日系)第6話では、18年前に亡くなった桐沢(木村拓哉)の妻・史織(波瑠)にそっくりな人物が登場。そのことで桐沢だけでなく、折原(満島ひかり)、さらに甲斐(安田顕)の心までをも揺れ動かすこととなる。

 史織にそっくりな女性は、眼科の会計事務に勤める佐久間美鈴(波瑠)。もちろん史織とは血筋も関係のない別人だが、桐沢はデリバリーで佐久間家にピザを配達したことで言葉を失い、ボクシング部の友部(佐久本宝)の付き添いで眼科に訪れたことで、再び佐久間に出会う。複雑なのはここに折原と甲斐が居合わせてしまったことだ。

『未来への10カウント』波瑠が本格出演 木村拓哉、満島ひかりらの恋模様に想定外の波紋

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 端的に説明すると、佐久間が緊急参戦した相関図は「甲斐→折原→桐沢→佐久間」。かなり大まかにするとこうなる。桐沢の部屋にあった写真立てで史織の顔を認識していた折原は、そのそっくりな顔に驚く桐沢を見て動揺。その連鎖は折原に好意を寄せる甲斐にまで到達していく。

 史織が亡くなったのはもう18年も前のこと。佐久間が目の前に現れたことによって、桐沢はトレーニング中も妻との思い出がリフレインするようになる。自分の気持ちを整理するために桐沢が向かったのは妻の墓前。そこで義兄・和樹(石黒賢)と久しぶりに再会する。桐沢が口にするのは、史織が亡くなったことを認める覚悟がやっとできたということ。そんな桐沢に和樹も「史織のことは思い出として大切にしてくれればいい。祥吾くんは前に進むべきだ」と背中を押す言葉をかける。再びデリバリーで佐久間の家のチャイムを鳴らした桐沢。甲斐を通じ、自身の内情を知る佐久間に桐沢はまた驚いた表情を見せるが、その時玄関に走ってくるのが小さな娘、そして夫の姿。閉まったドアにコクリと頷き、自宅で顔を洗い流すその姿からは、ここからが桐沢にとってのリスタートだということを感じさせる。

 一方の甲斐は眼科での折原の表情を見て、桐沢への好意に気づいてしまっていた。フラれる前に終わった、まさにハートブレイクだ。眼科の前で佐久間を待ち伏せするシーンには、「そういうところだぞ!」とも思ってしまうが、折原と桐沢の仲を持つ発言には高校時代からの親友を思う甲斐の人柄の良さが滲み出ている。佐久間、甲斐が離脱した相関図は「折原→桐沢」が双方に矢印が向く展開のみに思えそうだが、ここでダークホースなのが校長の大場(内田有紀)だ。

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