『ちむどんどん』片岡鶴太郎が鶴見の“お父ちゃん”に 縁深い具志堅用高との共演にも期待

『ちむどんどん』片岡鶴太郎にぴったりの配役

 黒島結菜が主演を務めるNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』。ヒロイン・暢子が故郷である沖縄を旅立ち、ついに舞台は東京、そして沖縄出身者が集う横浜・鶴見へ。そこで人生最大のピンチを迎えた暢子に手を差し伸べるのが、片岡鶴太郎演じる平良三郎だ。

 片岡はどこか浮世離れした佇まいであらゆる舞台に溶け込むことから、幅広い時代を扱う朝ドラや大河ドラマに何度も起用されている。朝ドラ出演は『梅ちゃん先生』や『とと姉ちゃん』などに続いて今回が5作目。大河では2年前に放送された『麒麟がくる』で室町幕府の立て直しを図る主人公の明智光秀とことあるごとに対立する旧勢力の重鎮・摂津晴門役を演じ、その怪演ぶりが話題となった。「やはり悪役がいないと、ヒーローは輝きませんからね」(※1)と憎きヒール役に徹しながらも、コミカルさもある独特の演技が印象に残っている。

 そんな片岡が今回演じるのは、実際に明治以降、多くの沖縄出身者が働き口を求めて移住したという横浜・鶴見の沖縄県人会会長を務める男。自身も沖縄から上京した両親のもとで生まれた沖縄二世で、いくつもの会社を持つ地域の顔となっている。情に厚い世話焼きで、多くの“うちなーんちゅ”から慕われているという役どころだ。

 一方で、片岡が演じる三郎は生まれも育ちも鶴見。そのため、沖縄の人々にコンプレックスや憧れを抱いているようで、片岡は本作のドラマガイドで「(三郎は)沖縄伝統の『ミンサー織』の帯をしていたり、三線を弾いたり、懐中時計に沖縄のシンボルであるシーサーがついていたり、そのいでたちから、三郎の沖縄への思いがうかがえます。常に沖縄を身にまとっているんです」(※2)と語る。

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