宮世琉弥が語る、『村井の恋』で叶ったラブコメ作品への思い 憧れの先輩は山崎賢人
恋をして猪突猛進にぶつかっていく男子高校生役でラブコメに初挑戦している宮世琉弥。5月24日に最終話を迎える島順太による同名漫画をドラマ化した『村井の恋』(TBS系)では、高橋ひかる演じる教師の田中に想いを寄せる村井、そして田中が恋する乙女ゲームのキャラクター・春夏秋冬の全く異なるタイプの“恋し、恋される”2役を演じ分けている。
今回、リアルサウンド映画部では、宮世に2役の役作りの違いや、面白い原作だからこそ抱えるプレッシャーとの向き合い方、初のラブコメへの思いを聞いた。(編集部)
新しいものを見つけた感覚
――「原作を読んで笑い転げた」とコメントされていましたが、面白い作品だからこそプレッシャーも大きかったのでは?
宮世琉弥(以下、宮世):原作を読んでいると、すごいんですよ。髪が爆発して上がって、目も白くなって、それで恋愛の言葉を話す村井くんがすっごく面白くて。アクションシーンも入るし、いろんなものが詰め込まれているラブコメなので、新しいものを見つけた感覚がありました。ただ、面白さが上に行く分、プレッシャーも大きくなっている感じです。
――そのプレッシャーは、どう乗り越えている?
宮世:自分に一番自信がないとここから上にはいけないと思っているので、とりあえず振り切ること。演じていても躊躇なく、自分が「こうやろう」と思ったことをバーンッと出すようにしています。
――村井くんをどのような人物と捉えていますか?
宮世:村井くんは、とにかく田中先生に猛アタックしていて、一途です。僕も村井くんっぽいところがあるので共感できましたし、友達思いのいい人なんだなと、原作を読んでいてわかりました。今回、1人2役で春夏秋冬役にも挑戦させてもらっているんですけど、春夏秋冬くんは田中先生の推しキャラで、田中先生の妄想の世界にいるんです。なので、村井と春夏秋冬の違いをどう見せていくのかが、演じていて楽しいですし、悩みどころでもあります。
――特にどんなところを意識している?
宮世:春夏秋冬は25歳のシングルファザーなんです。村井くんとは年齢が全然違うので、表情の作り方とかも、村井くんよりちょっと大人で余裕のある感じにしています。
――金髪にするのは初めてだそうですね。
宮世:Instagramのコメントとかで、「金髪すごくいい」と言われて嬉しかったですし、僕自身、今までの髪色で一番気に入っています。
――髪型だけでなく、村井はこれまでに宮世さんが演じてきた役ともギャップがありますよね。
宮世:撮影に入る前は、イメトレで「田中先生大好き」と頭に入れながらセリフを覚えました。監督さんからは「武士ワンコみたいになってほしい」と言われて。先生と話すときにはガッツリ武士のようにしたり、ちょっとワンコっぽくギャップを見せたり。田中先生にしか見せられない、友達には見せない村井くんの素顔も意識しています。
――ふだんから、どのように役作りをされていますか?
宮世:作品によるんですよね。今回は原作を読んで、監督やプロデューサーさんと話し合って役作りをしました。でも、オリジナル作品の場合は過去の作品を参考に「こういうパターンもあるな、こういうパターンもあるな」と、いっぱい引き出しを持って行くようにしています。たとえば、彼女が重い病になってしまう彼氏の役だったとき(フジテレビ系『ナイト・ドクター』)は、山田孝之さん主演の『世界の中心で、愛を叫ぶ』(TBS系)を観ました。やっぱり感情移入がしやすいので、映像作品を観ることが多いです。
ラブコメで憧れた先輩・山崎賢人
――本作はラブコメということで、ふだんの現場との違いなどはありましたか?
宮世:僕、あまりラブコメをやったことがないんですよ。いや、全然やったことがなくて……あっ、初だ! 初です、僕! なので、その分緊張した感じはありましたね。
――参考にするために、何か作品をご覧になったりも?
宮世:個人的に恋愛映画がすごく好きなので、よく観ています。自分の学生生活では“青春の恋愛”なんてしてこなかったので、羨ましいんですよ。その分、作品で制服を着て青春できているのでいいんですけどね。でも、やっぱりラブコメ作品には“理想の恋”が描かれているので、観ちゃいます。
――もともとラブコメがお好きなんですね。
宮世:そうなんです。だから、先輩の山崎(賢人)さんとか、すごく憧れでした。やってみたかったです、ラブコメ。これまでの作品では、報われない恋ばかりしてきたので(笑)。
――満を持して初挑戦なわけですね。いろいろなラブコメ作品をご覧になってきて、胸キュンのさせ方がすごいと思った先輩は、やはり山崎賢人さん?
宮世:はい。なんて言うんですかね……鼻の高さといい、美しいですよね。黄金比だと思います。そもそも、山崎賢人さんが学校にいて恋してるんですよ!? 強くないですか? でも、自分もそういう存在になれたらいいなと思います。