間宮祥太朗の2面性に「たまらない!」の連続 『ナンバMG5』難破剛の魅力が暴走

間宮祥太朗の2面性に「たまらない!」の連続

 間宮祥太朗が主演を務めるドラマ『ナンバMG5』(フジテレビ系)の第1話が4月13日に放送された。本作は、筋金入りのヤンキー一家「難破家」の次男・剛(間宮祥太朗)が、実はヤンキーをやめて普通の高校生になりたいと思い、家族に内緒で健全な高校に入学するという高校“逆”デビューの物語。

 ここ最近、1クール前に放送された『ファイトソング』(TBS系)や2021年1月期のドラマ『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(TBS系)では、視聴者をキュンとさせる不器用な役どころが多かった間宮。

 その一方、ファンの中には2015年に放送された『学校のカイダン』(日本テレビ系)での須堂夏樹のようにスクールカーストのてっぺんに君臨するキャラクターや、2019年に放送された『べしゃり暮らし』(テレビ朝日系)での上妻圭右のような少し雑さを持ち合わせたキャラクターが好きな方もいることだろう。二枚目だろうと、三枚目だろうと与えられた役を想像以上に仕上げてくる、それこそが間宮祥太朗の魅力なのだから。

 そんな彼が『ナンバMG5』で演じるのは、筋金入りのヤンキーである一方、普通の高校生になることを願い、家族に内緒で真面目な高校へと通うという役どころ。おとなしいキャラクターとゴリゴリのヤンキー役を同時に楽しめる、ファンにとっては「待ってました!」と言うにふさわしいキャラクターだ。

 そんな記念すべき作品の第1話冒頭、間宮が演じる難破剛は、ライオンのたてがみのように逆立てた金髪ヘアで、真っ白の特服に身を包んだ“THE ヤンキー”姿で登場。大量のヤンキーが野原で荒れ狂うというベタなシチュエーションの中、「おい!」と声を上げ「喧嘩の仕方教えてやっから、どっからでもかかってこい」と宣戦布告して見せた。どうしてだろう。今どき見かけないタイプ、かつ、街で出会っても仲良くなりたくないタイプのヤンキーなはずなのに、真っ直ぐと相手に向かっていく姿には惹かれるものがある。「普通の青春がしたい」という気持ちはわからなくもないが「どうかヤンキーも続けてくれないか」といち視聴者としては、思ってしまうほどに心が惹かれた。

 その一方、家族に内緒で健全な普通へと入学した黒髪の難破剛も眼福。隣の席の深雪(森川葵)に「どっちだ?」と消しゴムをあざとく渡されたシーンでのキョトンとした表情は、筋金入りのヤンキーという設定を忘れさせるほどの子犬顔だった。

 さらに、美術室での剛と深雪のやりとりはたまらない。白百合高校のクラスメイトに迷惑をかけまいと「普通の青春がしたい」と書いた自己紹介カードを剥がし、入部した美術部の活動場所へと訪れた剛。そこには偶然、気になるクラスメイトの深雪がいた。先輩たちのいない部室で2人っきりというシチュエーションの中、剛は突然「好き、だよ?」と一言。結局それは深雪が描く独創的な絵に対する褒め言葉だったのだが、少しためらいながらもいきなり「好き」と言う言葉を口にしちゃう剛はあざとすぎた。深雪が一言、驚いた表情で「え?」と言い、わずかに後ろに引いてしまうのも納得だ。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる