恋愛ドラマ時代が再び到来 アン・ヒョソプ、アン・ボヒョンら出演の韓国最旬ロマンス3選
『未成年裁判』『D.P.』といった社会的な問題を扱った作品や、『ペントハウス』のような刺激的なジェットコースター展開ドラマ、『ヴィンチェンツォ』のような痛快ドラマのヒットで、近年やや影を潜めてきた韓国のラブコメ、ロマンスジャンル。前述の作品たちに比べ、本国での視聴率もなかなか厳しい数字が続いてきたが、最近王道ラブコメやロマンスドラマが復活の兆しを見せている。気軽に観ることができる安心感が「ストレスなく観たい」という今の視聴者が求めるものにマッチしているのだろう。本記事では、再び恋愛ドラマの人気に火をつけている最旬韓国ラブコメ/ロマンスドラマ3選を紹介したい。
『社内お見合い』
王道ラブコメの真髄をしっかり見せて、同ジャンルでは近年珍しく10%越えの高視聴率を維持していたのが本作だ。日本をはじめ、世界各国のNetflixランキングでも上位にランクインし、今最も“アツいラブコメ”と言っても過言ではないだろう。
本作は、平凡だが明るいヒロインのシン・ハリ(キム・セジョン)が、親友で財閥の娘チン・ヨンソ(ソル・イナ)の縁談を壊す目的で、彼女の代わりにお見合いに臨む。すると、見合い相手がハリ自身の会社代表である財閥3世カン・テム(アン・ヒョソプ)で、誤解に絡み合った出会いをすることから始まっていく。得意の“イタい女子”の演技で破談になると思っていたハリだが、テムに気に入られ、さらにはプロポーズまでされてしまう。テムとハリのロマンスと同時に、ヨンソとテムの秘書室長ソンフン(キム・ミンギュ)の一目惚れから始まる恋も進行し、ときめきと笑いを誘う。
財閥イケメンと平凡な女性が出会い、恋に落ちる典型的なシンデレラストーリー、最初はお互いに興味がないが、ある瞬間恋に落ちる二人ー。復讐も、脅迫も、悪役もいない純度100%のお決まり展開が心地よく、安心感を覚える。
原作のアニメーションとリンクするテムの登場シーンに始まり、ハリの携帯電話にテムを象徴する“始祖鳥”が突然飛び出したり、借金を背負ったハリの暗い過去を説明する時も演劇のように演出するなど、少女漫画的な魅力をそのまま生かすことで、新鮮な楽しみを与えている。ウェブ漫画原作らしいコミカルな演出、考える隙を与えないスピーディな展開で、笑いながら1時間があっという間に過ぎてしまう魔性のドラマだ。