『最愛』には出演者・スタッフの愛が詰まっている 大満足の特別ブックレットを解説
2021年10月クールでオンエアされた金曜ドラマ『最愛』(TBS系)のBlu-ray&DVD-BOXが、いよいよ4月8日に発売される。
『アンナチュラル』(TBS系)、『MIU404』(TBS系)と次々に人気作を生み出した新井順子プロデューサー&塚原あゆ子監督のタッグ、さらに『リバース』(TBS系)で組んだ脚本家・奥寺佐渡子と清水友佳子による完全オリジナルドラマということでも、スタート前から話題となった作品。
その前評判通りに多くの視聴者を夢中にさせる結果となった。伏線が張り巡らされたスリリングな事件の行方、そして梨央(吉高由里子)と大輝(松下洸平)、加瀬(井浦新)ら、魅力的なキャストが織りなす愛の物語に多くの視聴者がすっかり夢中に。
さらに、その盛り上がりはオンエア後も続き、「ギャラクシー賞」(放送批評懇談会)テレビ部門の2021年12月度月間賞や「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’21/第27回AMDアワード」の総務大臣賞をはじめとするいくつもの賞に輝いた。
松下洸平と井浦新が大輝と加瀬として、リアルでもSNSでのやりとりを披露するといった場外乱闘でもファンを楽しませてくれた。なぜ、『最愛』はこれほどまでにたくさんの人から注目される作品となったのか。その答えがBlu-ray&DVD-BOXからも垣間見えた。
今回発売されるBlu-ray&DVD-BOXに収録されるのは、全話ディレクターズ・カット版に加えて、未公開シーン、NG集、メイキング映像、オールアップ集、ロングインタビュー集など2時間30分を超える計9本の特典映像。さらに、封入特典として2冊のスペシャルブックレットが付く。その充実ぶりに、この作品への思い入れがたっぷりと感じられるのは言うまでもない。
一足先にその中身を拝見させてもらったが、なかでも注目したいのはブックレットの面白さ。1冊目は演出を務めた塚原あゆ子、山本剛義、村尾嘉昭の3名による各話の解説が掲載された“ディレクターズノート”は、いわばこの作品の育ての親たちによる育児日記とも言うべき愛情深さ。
「達雄(光石研)の葬式シーンにあの赤いペンが?」「梨央としおり(田中みな実)が高校生として出会ったシーンと、ホテルでのインタビューシーンが同じ日の撮影だった?」「なぜ最終話のラストだけタイトルバックにあったブラックボックスがなかったのか」……と、細かなところにも気を配られた記録に、本編をもう一度見返す楽しみがより強くなる。