菅田将暉が語る『ミステリと言う勿れ』の反響で感じたこと 「テレビの強さはまだある」

菅田将暉が語る『ミステリと言う勿れ』の反響

 フジテレビ月9ドラマ『ミステリと言う勿れ』の最終話が、3月28日に放送される。田村由美による同名コミックを原作とした本作はこれまで11話に渡って放送され、毎週登場するゲストと主人公・整(菅田将暉)により、事件の謎も人の心も解きほぐしていく、令和版・新感覚ミステリーとして話題を集めてきた。

 最終話直前、主演の菅田将暉へのインタビューが実現。本作が自身の俳優人生にとってどんな作品になったのか、そして今後のテレビドラマに掛ける思いの丈を語ってもらった。

「原作の力です」

――これまで11話が放送され、多くの反響が届いていると思います。ご自身の元に届いた声からどんなことを思いますか?

菅田将暉(以下、菅田):本当に多くの反響をいただいているんですが、この作品から視聴者の方が受けてとってくれているエンターテインメントとしての「感動」が1つじゃないというのが今までと大きく違うなと感じるところです。「感動した」「泣けた」「笑った」に留まらず、このドラマをきっかけに、ネット上をはじめ、いろんな場所でいろんな人が考えて議論しているのを肌で感じています。

――この作品が反響を呼んだ理由をどう考えていますか?

菅田:もうそれは原作の力です。最近、家族や親戚、友人と話す機会があった時に、ドラマの話を持ち出して「僕もこんなことがあって……」と自分事として身の上話をしてくれて。その姿を見るとよかったなとすごく思います。反響があるのは、原作漫画がこれだけ広がっている理由と同じなのかなと。良いも悪いも反響があるというのは、僕らなりにちゃんと届けられた証拠なのかなとも思います。

――初の月9主演となった本作も最終話間近ですが、菅田さんにとってどんな作品になりましたか?

菅田:やって良かったと思いますし、現代でドラマを作る上で、ものすごく大事な作品になりました。地上波のドラマって今は厳しい時代だと思うんです。僕より年の若い人とか、家にテレビがない人も多いと聞くので、どうしたものかなと思っていたんですけど、反響を聞いていると、スマホやパソコンで観てくれている人の多さを知って。観る媒体がテレビじゃなくなっても、いろんな形で観てくれていることを知れたのが僕にとって大きかったです。

――完成披露試写会での「整くんがあまり饒舌に、世論を振りかざす人間にならないように匙加減を大事にした」という言葉が印象に残っています。菅田さんが意識していた部分が視聴者の方に伝わっている感覚はありましたか?

菅田:そうですね。観る方も分かってくれたという安心感もありましたが、ある意味、そこまで考えなくてもよかったんだなということも多かったです。このドラマは観ていて疲れる人も多いんと思うんです。特に真面目で深い視聴者ほど。そうあるべきドラマだからそれが正しいんですが、整くんのその匙加減はこだわってよかったなと思います。それと何より、こんなに先輩や業界内の方が観てくれている作品というのも有り難いです。みんな当たり前のように観てくれているみたいで、本当によかったです。

――社会問題に対する整くんの意見が毎回反響を集めていますが、菅田さんが刺さった言葉はありますか?

菅田:僕が原作で1番好きなセリフが、子供の成長のことで、「子供って、乾く前のセメントみたいなんですって」の部分なんですが、すごく腑に落ちました。ドラマではそのセリフは言ってませんが、乾く前のセメントの中で、幼少期に経験したことが大人になってもそのまま形として残っているという話がすごく分かるなと。実際に言ったセリフだと、第2話の「人間がすることは全て自然の範疇です」のセリフが好きでした。原作だともっと書いてあるんですけど、自然とは何かみたいなところが演じ手としては響きました。

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