『ミステリと言う勿れ』にジュート役としてサプライズ登場 北村匠海が秘めた恐ろしい狂気
整(菅田将暉)の留守中に、風呂光(伊藤沙莉)と我路(永山瑛太)が連続殺人事件の核心に迫る様子が描かれた『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系)の第11話。風呂光が女性刑事として大きく成長するきっかけとなった事件と、それに絡むジュート(北村匠海)の存在が明かされる。本作はエピソード2.5と称し、第2話の続きとして描かれた。
犬堂愛珠(白石麻衣)を殺した犯人がバス運転手の煙草森(森下能幸)だと判明した、そのあとに話は遡る。風呂光は新たに起こった連続殺人事件の応援のために芝浜署に来ていた。そこで出会ったのは、署内でも信頼され活躍している女性刑事の猫田(松本若菜)。猫田と風呂光は行動を共にし、犯人だと思われる羽喰十斗(ジュート)の存在を突き止めようとしていた。時を同じくして、我路もまた、愛珠の残したハガキに記されていた「ジュート」という人物を見つけるべく愛珠の痕跡を追っている。そこに浮かび上がったのは、意外な人物だった……。
第11話では、羽喰十斗こと辻浩増役で北村匠海がサプライズ出演。毎話豪華ゲストが登場することが見どころにもなっている本作の終盤に北村が告知なしで登場したことは、SNSでも大きな反響となった。自らの父親を羽喰玄斗(千原ジュニア)だと話す十斗は、どうやら殺人鬼の父親と同じく名前に「十」の文字が入る女性を次々と狙ってきたようだ。始めこそ大人しく物腰柔らかな辻浩増として現れた北村だが、裏に秘めた恐ろしい狂気を存分に爆発させ作品に緊張感をもたらした。荘厳な「アヴェ・マリア」の曲と共に黒いマスクで猫田にナイフを振りかざす不気味な姿を見せたかと思えば、変装時にはツインテールにリボンをつけた女装姿も披露。辻としての実直さ、十斗としての狂気、愛らしい女装、それぞれ異なる姿を見事に演じ分ける。
さらに今回は風呂光が刑事として直面した苦しみも描かれた。愛珠を殺した犯人の異常性を目の当たりにしたことで、風呂光は殺人犯が現実に存在し、自分がそれを捉える立場になったことを改めて理解する。しかしそれは頭で理解したとしても心では簡単には受け入れられないものだった。その中で、バリバリ活躍する猫田という女性刑事から、ある考え方を教わることで、恐怖を乗り越えようと模索する。