『ムチャブリ!』高畑充希×志尊淳の凸凹コンビの安定感 公私ともに最高のパートナーに

『ムチャブリ!』大牙が雛子の最高の理解者に

「だから私は社長を辞めるわけにはいきません」

 子会社社長・雛子(高畑充希)が本当に“大切なもの”を見出し、何より自分自身のことも好きになることができた『ムチャブリ! わたしが社⻑になるなんて』(日本テレビ系)最終話。

 「リレーション・フーズ」解散の絶対絶命の危機に、願いは一つ、より一致団結していくメンバーたちの姿は頼もしい。まさに、雛子が皆と築き上げてきた時間や関係性、共有してきた想いがそこには確かにある。

 そして「リレーション・フーズ」を本社から買い取ろうと画策していたところに、意外な人物が現れる。専務・葛󠄀原(坪倉由幸)と手を組み、浅海(松田翔太)を社長から追放したライバル会社・野上フーズの御曹司の野上(笠松将)だ。個人的な恨みを晴らすためにビジネスを利用することは間違っていたのだと雛子を見ていて気がついたと言い、取引のあった銀行や知人の投資家に話を持ちかけ資金調達を名乗り出るも、そこはさすが浅海、やられっぱなしで終わるわけがない。葛󠄀原が売却先を既に決めていた本社の株を買い集め、過半数以上を保有することに成功し、社長の座に再び返り咲く。

 しかし、ここからが浅海らしく史上最大の雛子へのムチャブリを炸裂させる。「君と君のことを守るために会社に戻ってきただけだから」と言って社長を退くと言い出したかと思いきや、次の瞬間には「アフリカに一緒に行きたい」と誘う。

 だが、これは浅海の100%の本意ではなかったようで、実際の狙いはこの申し出をきっかけに雛子に仕事に対する覚悟を決めさせて、なんと子会社ではなく今度は本社「リレーション・ゲート」の社長を彼女に任せようとする。雛子という安心できる後任を得て、浅海はようやく「会社という家族」を手放し、一度身軽になって自分の気持ちの赴くままに生きてみようと思えたのかもしれない。

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