中村倫也に聞く、刺激をもらった出会いとこれから 「+αをもたらせるような人に」
中村倫也に刺激をもたらした出会い
ーー今回、主演の篠原涼子さん演じる中越は素敵なウェディングプランナーと出会ってから、同じ仕事に就いています。中村さんにとっても、この人との出会いに刺激をもらったというような存在はいらっしゃいますか?
中村:いっぱいいますね。堤(真一)さん、古田(新太)さん、阿部 (サダヲ)さん、ムロツヨシ。なんでムロさんだけ呼び捨て(笑)。若い頃、『天魔さんがゆく』(TBS系)の現場で、猿時さんに「コメディやりたいんですけど、どうしたら面白いことできるんですか?」っていうアホみたいな質問をした時があったんですけど、猿時さんは優しいから話を聞いてくれて。そんな猿時さんと、何年も経って、今回こういう喜劇を一緒にやれていることを現場で思い出したりして、嬉しかったですね。
ーー当時は皆川猿時さんからどんなアドバイスがあったんですか?
中村:(猿時さんの真似をしながら)「中村くんはかっこいいけどバカっぽい役みたいなのにハマるかもしれないよね」と言ってもらった覚えがあります。でも、“カッコいいけどバカ”という役はなかなか来なくて。カッコいい俳優はいっぱいいるからしょうがないけど(笑)。そういう言葉も心の片隅に残しながら、自分なりに模索してやってきて、いま名前を挙げた他の方々もそうですし、何気なく話したものが、大きな価値観の1つとして残ってたりするのですごくありがたいです。
ーー劇中、笑いどころがたくさんありましたが、演じる側として笑わせるのと感動させるのはどちらが難しいですか?
中村:どっちも難しいですけど、段階が多いのは笑わせるほうじゃないかな。笑いも感動だと思うので、何らかの心が動かせたらいいなと思います。
ーー観る側としてはどんな作品が好みかを教えてください。
中村:観るんだったら暗いよりかは楽しい映画のほうが好きです。と言いながらも、暗い作品もやっていくんでしょうけど(笑)。スリリングとか、ワクワクするとか、笑えるとか、寄り添えるとか、そういうものは好きですね。。
+αをもたらせるような人になりたい
ーー2021年は『珈琲いかがでしょう』(テレビ東京系)や『コントが始まる』(日本テレビ系)などのドラマから『ファーストラヴ』や『騙し絵の牙』など映画にもたくさん出演されていました。去年の出演作を通して、俳優として改めて考えたことや、変化はありますか?
中村:良いのか悪いのかは別として、年々、無駄な力が抜けてきているのは感じます。ダンスとかアクションをたまにやる時に、必要な場所にだけ必要な力みを持ってコントロールすることの大切さに気付いて。“達人”って無駄な力がないんだなとすごく思いました。表現者や人前に立つ身として、余計な力が抜けていくというのは良いことだなと思います。主役から脇役、今回のような強烈キャラの真ん中といういろんな場所をやってきたから、適度な力の込め方というのは身体が分かってきたのかなという感覚はありますね。
ーー2022年にどう繋げていきたいというのはありますか?
中村:2022年は頑張らないといけないことが多いですね。嫌だな(笑)。
ーーそれは、新しいこと?
中村:今年は自分の経験にないことが多いので、ちょっと頑張らないといけないですね。キャリアアップとかは考えていなくて、結果を出すとか、称賛されるということではなく、ものづくりの質として頑張らないといけないことがいっぱい……疲れる、頑張るって(笑)。
ーーバランスを立てて出演作とかを決められているんですか?
中村:そんなに意識して考えていないですけど、たまには頑張らないとねというのがありますね。まぁ、頑張るわ(笑)。
ーー俳優としてではなく、人としてこういうふうになっていきたいというビジョンはありますか?
中村:伝え方がうまくなりたいです。年齢的にも年下の共演者やスタッフが増えて、僕自身が周りを見ていて気付くこともたくさん増えてきて。もうちょっとこういうふうにしてあげた方がとか、こういう気付きを与えてあげた方がとか、自分がしてきてもらった故に思うことがあるんです。でも、その伝え方ってすごく難しい。作品は輪で作るものですが、育てないといけない部下がいるわけでもないし、何か思うことがあるときに伝える必要がなかったりもするけど、どうせなら一期一会だなとも思いますし。自分がしてきてもらったように、何か伝えられたらいいなと思います。「影響力」とか「説得力」という言葉にもなるかもしれませんが、関わった人に少しでも+αをもたらせるような人になりたいです。
■公開情報
『ウェディング・ハイ』
全国公開中
出演:篠原涼子、中村倫也、関水渚、岩田剛典、向井理、高橋克実
脚本:バカリズム
監督:大九明子
主題歌:東京スカパラダイスオーケストラ 「君にサチアレ」(cutting edge / JUSTA RECORD)
配給:松竹
制作プロダクション:ホリプロ
製作:「ウェディング・ハイ」製作委員会
(c)2022「ウェディング・ハイ」製作委員会
公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/wedding-high-movie/
公式Twitter:https://twitter.com/wedding_high
公式Instagram:https://www.instagram.com/wedding_high_movie/
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