『ミステリと言う勿れ』謎が残されたままの最終回に 整と我路が再会を果たした意味とは
我路は、愛珠に大切な月岡(森岡龍)という存在がおり、幸せな時間を過ごしていたことに安堵する。しかしそれも束の間、愛珠の死の影には、謎のカウンセラーの存在が深く関係していたのではということも推測された。確かに愛珠は、病気であることも含め、自分が「自立できない」ということに囚われ苦しんでいた。金銭的に不自由なく暮らしてきたものの、身体は病に苦しみ思うようにいかない愛珠にとって、誰もが抱く将来への不安はより一層重くのし掛かるだろう。だが月岡という存在がありながら死を選ぶことがあるのだろうか。ここで「先生」がいったい愛珠にどんなカウンセリングをしていたのかも気になるところ。さらには十斗と愛珠が「先生」からもらった星座マークの彫られた指輪だが、同じような星座のマークの入ったアクセサリーを身に着けていたのが爆弾魔・三船(柄本佑)や放火魔の下戸陸太(岡山天音)である。
今回、最終話を目前とした第11話から突然第2話の最後に遡り、事件の真相が描かれた『ミステリと言う勿れ』。最終話では見事、第5話で牛田(小日向文世)が残した伏線も回収され、整と我路の再会のシーンまでの真相がうめられた。しかし一方で、気になる謎は残されたまま。あえて、このような構成にしたことで、ラストが「整と我路の再会」シーンになったことには大きな意味があったのだろう。続編なのか映画化なのか、何らかの形でまた整たちに会える日もそう遠くはないかもしれない。
■配信情報
『ミステリと言う勿れ』
TVer、FODにて配信中
出演:菅田将暉、伊藤沙莉、門脇麦、白石麻衣、鈴木浩介、筒井道隆、永山瑛太ほか
第12話ゲスト:高畑淳子、関めぐみ
原作:『ミステリと言う勿れ』 田村由美(小学館『月刊フラワーズ』連載中)
脚本:相沢友子
プロデュース:草ヶ谷大輔、熊谷理恵
演出:松山博昭、品田俊介、相沢秀幸、阿部博行
制作・著作:フジテレビ 第一制作部
(c)田村由美/小学館 (c)フジテレビジョン
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