FANTASTICS 木村慧人が“最強”すぎる 『もしイケ』真のイケメンの核心に迫る

『もしイケ』木村慧人が“最強”すぎる

 最強の武器を持っていたとしても、どう生かすかは自分次第なのかもしれない。そして、最大限に発揮できる人は、必ず努力をしているのだ。2月5日に放送された『もしも、イケメンだけの高校があったら』(テレビ朝日系/以下『もしイケ』)第4話は、最強の転校生の登場により、「真のイケメンとは何か?」の核心に迫ることになった。

 韓国からやってきた藤堂凛音(木村慧人)は、ただ美しいだけでなく、周囲を楽しませる最強のイケメン。いつも笑顔で、明るくて。イケメンという武器を最大限に使った魅せ方も上手い。とくに、掲示物を貼ろうとして、背伸びをしている女子に対する“神対応”には驚かされた。「代ろうか?」と言うのかと思いきや、女子を抱きかかえて「届く?」と至近距離でつぶやく。「ゆっくりでいいよ」と声をかけるところまで、完璧だ。それが、わざとらしくないのも、また良い。

 そんな凛音の姿を見た選抜イケメン候補者たちは、黙ってはいられない。池田龍馬(細田佳央太)に、弱点を探るように言いつけるのだが、探れば探るほど虜になってしまうのが、凛音なのである。自分を応援している人を喜ばせるために、並外れた努力をしている姿。その努力さえも、楽しんでいるところが彼の魅力なのだろう。周囲まで笑顔にしてしまう太陽のような明るさ。“もっと一緒にいたい”と思わせるのが、真のイケメンなのだ。

 今回、凛音を演じた木村慧人は、個人活動としてドラマ出演するのは本作が初だという。だが、登場シーンから堂々とした圧倒的オーラを放っていた。鮮やかなブルーのヘアカラーに、跳ね上げたアイライン。ほかの人とはちがう妖艶な雰囲気を漂わせており、藤堂凛音という役柄に説得力をもたらしていた。FANTASTICS from EXILE TRIBEとして活動する上で、培ってきた表現力が存分生かされていたように感じる。寝る間も惜しんでダンスの練習をする凛音は、努力家な木村と通ずる部分も多かったのではないだろうか。

 また、第4話では、神宮源二郎(水沢林太郎)の成長についても描かれた。剣道を広めることだけを目標に練習に打ち込む神宮は、どちらかと言えば陰のオーラを持っている。陽のオーラをまとう凛音とは、対極にいる役柄だ。そんな彼が、韓国のエンターテインメントを熟知する凛音に出会い、少しずつ固定観念を取り除いていく。ずっと、仏頂面だった神宮が、たくさんの人に囲まれて笑顔を見せた時。凛音が持つパワーの凄さを感じた。

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