リピーター向け! 『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の数字にまつわるトリビア
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』、リピーターの方も多いでしょう。今日はリピーターの方のためのちょっとしたトリビアをご紹介します。
トム・ホランド出演のスパイダーマン映画は、車のナンバープレートにちょっとした遊びがあります。例えば『スパイダーマン:ホームカミング』の時、メイおばさん(マリサ・トメイ)の車のナンバープレートはAMF-1562ですが、これはスパイダーマンがデビューしたのが『Amazing Fantasy』誌15号で1962年の発刊だったことに由来します。また、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の時は、ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)が運転する車のナンバープレートがMTU83779でした。これは1979年7月に発売された『MARVEL TEAM-UP』誌83号に由来します。この号はニック・フューリーとスパイダーマンが共演するお話でした。ちなみに、この号ではニック・フューリー(ただし白人版のニック・フューリー)とスパイダーマン、ブラック・ウィドウがシルバーサムライと戦います。
今回の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では、ドック・オク(アルフレッド・モリーナ)が登場する橋のシーンにご注目ください。まずMITの女性が乗っている車のナンバープレートが63ASM-3ですが、これは1963年の『アメイジング・スパイダーマン』3号がドック・オク初登場号だからです。そう、ドック・オクというのはかなり早い段階でスパイダーマンのコミックに登場したことがわかります。今回の映画には5人のヴィランが登場しますが、コミックにおけるデビューの順番は、ドック・オク(ASM3号、1963年)、サンドマン (ASM4号、1963年)リザード(ASM6号、1963年)、エレクトロ(ASM9号、1964年)、グリーンゴブリン(ASM14号、1964年)となります。
スパイダーマン映画の1作目である『スパイダーマン』のヴィランがグリーンゴブリン(ウィレム・デフォー)だっただけに、最初の敵というイメージがありますが、今回の5人のヴィランの中では、このキャラが一番後にコミックでデビューしたのです。皆さんの好きなヴェノムの本格デビューはASM300号(1988年)ですから、スパイダーマンの敵としては比較的“最近”のキャラですね(といっても34年前ですが)。
さて、この橋のシーンには、もう一つ重要なナンバープレートが登場します。MIT女性の車の後ろにいるタクシー。そのナンバープレートが1228。これはスパイダーマンの生みの親の一人である故スタン・リー氏の誕生日が12月28日であり、彼へのオマージュでもあるのです。そう、今回の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』、こんなところにスタン・リーさんとのリンクがあったのですね。