『カムカムエヴリバディ』錠一郎の身に起きた悲劇 るいを突き放す「僕とおったらあかん」

『カムカム』錠一郎の身に起きた悲劇

 東京から帰ってきた錠一郎(オダギリジョー)から「お前とは終わりや」と言われ、るい(深津絵里)は大きなショックを受ける。NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』が第13週初日を迎え、るいは錠一郎の身に何が起きたのかを知る。

 錠一郎は木暮(近藤芳正)に現状を打ち明けたようだ。木暮は「ジョー。諦めるな」と声をかけるが、錠一郎の表情は晴れない。錠一郎は木暮に「これ、預かっててもらえますか?」とトランペットを手渡す。錠一郎が一時でもトランペットを手放すことにしたのがこたえるのか、木暮は一瞬視線を落とした。しかし錠一郎の気持ちを汲み、預かることにする。「ジョー。大丈夫や。慣れ親しんだ大阪に帰ってきたんや。きっと治る」という木暮の声は優しく響くが、傷心の錠一郎は何も言わず、そうであることを願うように小さくうなずいていた。

 奈々(佐々木希)と一緒に歩く錠一郎の姿を見かけたトミー(早乙女太一)は、錠一郎を問い詰める。「何してんねん、お前は! 女にうつつ抜かして何もかも台なしにしたってか!」「どこに置いてきたんや! トランペットも、トランペッター大月錠一郎も!」トランペッターとしてお互いに競い合い、錠一郎のトランペットの才能を誰よりも感じていたトミーだからこその悔しさや怒りが錠一郎にぶつけられる。そんなトミーの思いを真っ向から受け、錠一郎の表情が変わった。塞ぎ込んでいた錠一郎は、すがるように「トミー……!」と声をあげた。

 トミーは錠一郎から東京で起きた出来事を全て聞いたのだろう。「Night and Day」での演奏後、奈々から東京でデビューしないかと誘われると「訳の分からん病気になったから言うてゴミみたいに捨てやがって!」と怒りをぶちまけた。その場に平助(村田雄浩)がたまたま居合わせたおかげで、るいは真実を知る。るいは思わず錠一郎の元へと駆け出す。額の傷に構わず走る姿は印象的だった。

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