『愛しい嘘』第1話からラスト5分に衝撃の結末 怪しさ満点の林遣都の笑顔の真意は?
一見愚かだが、望緒は奈々江のことを責めきれない。なぜなら自分も奈々江と同じように現実を受け止めきれず、“プロの漫画家”と讃えてくれる人たちに本当のことを隠していたからだ。2人がついていたのは、夢を諦めきれない自分を守るための“愛しい嘘”だった。望緒は被害届を出さないことに決め、一件落着……と思いきや、ラスト5分で衝撃の展開を迎える。奈々江が遺体となって発見されたのだ。
この時点で怪しいのは、同窓会を企画してタイムカプセルを探しに行こうとみんなに提案した秀一と、なかなか見つからないタイムカプセルを誰より必死で探していた玲子。箱の中には「みんな忘れないよ 中野幸」と書かれた一枚の手紙が入っており、どちらも望緒たちがそれを見つけることで何かを思い出させようとしていた。特に林遣都が演じる秀一は王子様のような雰囲気を漂わせているが、一方で怪しさ満点。寄せては返す波のように掴みどころがない。ラストで「一発逆転してやるから」と息巻いた奈々江に、「楽しみにしてる」と応えた彼の表情は“本当”の笑顔にも“嘘”の笑顔にも見えた。
一つの嘘は七つの嘘を生む。望緒に本作の謎を解くきっかけとなるような言葉を教えた秀一の一挙手一投足から目が離せない。
■放送情報
『愛しい嘘~優しい闇~』
テレビ朝日系にて、毎週金曜23:15〜0:15放送
出演:波瑠、林遣都、溝端淳平、本仮屋ユイカ、黒川智花、松村沙友理、新川優愛、徳重聡
原作:愛本みずほ『愛しい噓 優しい闇』
脚本:丑尾健太郎ほか
プロデューサー :大江達樹(テレビ朝日)、中込卓也(テレビ朝日)、山本喜彦(MMJ)、小路美智子(MMJ)
演出:樹下直美ほか
音楽:横山克
制作:テレビ朝日
(c)テレビ朝日