市川実日子、恋のライバル役でも漂う“相方”感 『カムカム』でるいの背中を押す存在に?

市川実日子、恋のライバル役でも漂う相方感

 だからこそ今回演じているベリーも、きっとるいの人生を輝かせる一人になってくれるはずだと感じている人も多い。その期待に応えるかのように、第11週は毎話放送後にベリーの名前がTwitterでトレンド入りするなど日々存在感が増している。特に印象的だったのは、第48話で控えめな態度を取るるいに対し、ベリーが「そんなしたたかな女に私は負けへん」と宣言する場面。姑息な手段を取ることは一切なく、正々堂々とした態度に「やっぱり悪い子じゃなかった」と確信させられた。るいも錠一郎のことを意識し始め、予想通り恋のライバルになった2人。しかし、るいは傷つくことを恐れて自分の気持ちにブレーキをかけようとしている。

 安子の親友・きぬ(小野花梨)や、前作『おかえりモネ』(NHK総合)で清原果耶演じる百音の幼なじみとして登場した明日美(恒松祐里)をはじめ、ここ最近の朝ドラではお茶の間の癒しとなるようなヒロインの友人役が注目された。彼女たちに共通するのは年齢よりも大人びていて、さっぱりとした性格だ。豊富な人生経験をもとに、ヒロインに対して的確なパスを回してくれる。

 『カムカムエヴリバディ』第51話の終盤では、錠一郎が勇気を出して「もし(コンテストで)優勝したら、一緒に東京行ってくれる?」とるいに問いかけた。るいがその差し出された手を取るためには、欲しいものはちゃんと口に出し、まっすぐ追いかけるベリーのような存在が必要なのではないだろうか。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
出演:上白石萌音、深津絵里、川栄李奈ほか
脚本:藤本有紀
制作統括:堀之内礼二郎、櫻井賢
音楽:金子隆博
主題歌:AI「アルデバラン」
プロデューサー:葛西勇也・橋本果奈
演出:安達もじり、橋爪紳一朗、松岡一史、深川貴志、松岡一史、二見大輔、泉並敬眞ほか 
写真提供=NHK

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