清原果耶、平手友梨奈、加藤清史郎 2022年さらに期待の新成人俳優をピックアップ
2022年1月10日は成人式。そこで、今回は今年、成人式を迎える2001年度生まれの俳優をピックアップ。それぞれの魅力とともに、歩んできた軌跡を振り返っていきたい。
清原果耶(2002年1月30日生まれ)
まず、筆頭となるのが清原果耶だろう。NHK連続テレビ小説『なつぞら』で、ヒロイン・なつ(広瀬すず)の妹を好演してから2年。昨年放送の『おかえりモネ』(NHK総合)で、満を持しての朝ドラヒロインに抜てきされた。同作で清原が演じたのは、多感な時期に東日本大震災を経験した百音。心の葛藤を抱えながら成長してきたことが伝わる“闇”の演技がうまかった。そして、菅波(坂口健太郎)に出会い、次第に心を開いていく“光”の表現。陰から陽まで演じられる振り幅の広さが、彼女の強みのひとつだ。
20歳を迎える今月からは、主演を務めるドラマ『ファイトソング』(TBS系)がスタートする。朝ドラヒロイン経験直後の民放ドラマ出演にして、初主演。同作の脚本を担当するのが、『ひよっこ』(NHK総合)や、『最後から二番目の恋』(フジテレビ系)など数々の名作を生み出してきた岡田惠和なこともあり、期待が募る。清原が演じる花枝は、複雑な家庭で育ちながらも、持ち前の明るさであらゆる逆境を跳ね飛ばしていくポジティブな役どころ。陰と陽を絶妙に使い分ける清原の演技に、圧倒されることになりそうだ。
平手友梨奈(2001年6月25日生まれ)
まだ20歳だったのか……と驚かされるのが、平手友梨奈だ。14歳で欅坂46のセンターに立った彼女は、たくさんのものを背負ってきたのだろう。新成人とは思えないほどの貫禄がある。
20歳を迎えた昨年は、平手にとって飛躍の1年になったはずだ。なかでも印象的だったのが、日曜劇場『ドラゴン桜』(TBS系)への出演である。平手が演じた楓は、強さと優しさを兼ね揃えた人物だった。周囲からの期待にプレッシャーを感じながら、それを蹴飛ばせない優しさ。そして、一度決めたことは絶対に突き通す芯の強さ。強いキャラクターに見られがちだが、その奥には温かさがある。平手は、そんな楓の人物像を的確に表現していた。
また、昨年末に放送された『風の向こうへ駆け抜けろ』(NHK総合)では、女性騎手役にも挑戦した。自分のために生きてきた瑞穂が、“誰かのために”と意識を変えた瞬間に、芽生えた覚悟。平手は、瞳を操った演技がうまい。表現者としての幅を広げ続ける彼女の、今年の活躍も楽しみだ。