『その年、私たちは』に散りばめられた恋の共感 チェ・ウシク×キム・ダミが本心を明かす

恋の共感散りばめられた『その年、私たちは』

 別れて時間が経ったのにもかかわらず、いつまでも変わらないウンの姿にイライラしていたヨンスだが、急に大人らしく振る舞うウンに戸惑ってしまう。スマートさは時に距離感を感じてしまうことがある。それが元恋人ならなおさらだ。さらに、画家コオとして活動する別人のようなウンを初めて見たヨンスは、魂の抜け殻のような顔をして現状維持の日々を過ごす自分と生き生きと画を描くウンを羨ましくも情けなく思ってしまう。やっぱりヨンスは今も変わらずウンに劣等感を抱いたままなのだろうか。それは違うということがわかったのは第6話の最後のシーン。ヨンスはウンと別れてから平気に生きてきたわけではないことを、自分もとても苦しかったことを、それでも一生懸命生きてきたことを受け入れたはずだ。ウンが「すごく辛いんだ」と涙を流し「辛かったと言ってもいい」とウンにしか言えない言葉でヨンスを見つめる眼差しは、ヨンスをいつだって素直にさせるのだから。ゆっくりでいい、二人のペースでいいからドキュメンタリーの続きをまだまだ見守らせてほしい。

■配信情報
『その年、私たちは』
Netflixにて独占配信中

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